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お読みいただく前に&パスワード&Index
- 2026/01/01(Thu) -

はじめまして。

Gipskräuter<ジプソクラウター>です。


お越しいただきありがとうございます。


花より男子の二次小説を書いてます。
CPは総二郎×つくしです。


始めは読むだけだったんですけどね。

西門さんとつくしちゃんの、私の中ではあり得ないCPにいつしかどっぷり嵌まってしまいまして。ヘヘっ。

ある日ふと浮かんだ設定で無謀にも書き始めてしまった次第です(汗)

しかも、書き出しは浮かんだんですけどね。あとは、行き当たりばったりでそれぞれに勝手に動いてもらってます(笑)
なので、収拾作業が大変です(´-ω-`)


どの作品も、誰もがハッピーエンドを目指して頑張りまーす。


お話が完結するまではアップしない方針です。その代わりに、創作日記なるものをご用意しておりますので、そちらも覗いていただければ嬉しいです。


誤字脱字等多いかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです(*´∇`*)



最後に。


こちらはあくまで私の趣味のお部屋で、原作者様、他関係者様とは一切関係ありません。


誹謗中傷、荒らし等はご遠慮いただきますよう、宜しくお願い致します。


なお、駄文ではありますが著作権は放棄しておりませんので、転載、配布、二次使用等はご遠慮くださいますよう、宜しくお願い致します。



★パスワードについて★ 追記有り

★Index★



Gipskräuter
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花沢城物語 ~また会う日まで~ by GPS
- 2019/05/14(Tue) -





ワンワン!ワンワン……ワン!!


マジ、信じられねぇけどうちの庭に犬が居る。しかも俺様の犬。
そいつらがじゃれ合って転げ回って遊んでる。

中……いや、ハルはどうしてんのかな。
こいつらに会いたがってんじゃねぇのか……?

いや、あそこには大きいのからちっせぇのまで嫌ってほど居るからそれはねぇのか。

でも、やっぱり幼馴染みってのは特別だよな……な?


「西田!西田居るか?」

「はっ、どうされましたか?司様」
「……花沢に行く。ヘリ…いや、今日はリムジンで行くから準備しろ」

「はい?花沢様のところに?本日のご予定にはございませんが、花沢様の許可は……」
「うるせぇ!俺が行くって言ってんだからいいんだよっ!つべこべ言わずに支度しろ!」

「も、申し訳ございません!今すぐにっ!」


西田が何処かに飛んで行ったあと、俺は庭に出てあいつらを呼んだ。
そう!もう俺の姿を見ただけで寄ってくるからなっ!

こうしてみれば可愛いもんだ!


「小司郎、大司郎!出掛けるぞ、戻ってこい!」
「ワンワン!」
「ワンワンワン!!」

「よしよし、良い子達だ。うわあぁぁっ!急に舐めるのはよせっつっただろうが!!馬鹿野郎っ!」
「ワンワン!」

はー、びっくりした。心の準備前のペロンだけはまだ許せねぇ!
1回目の前で止まれっつってんのに……!


この2匹をハルに会わせてやろう、その軽い気持ちで道明寺城を出て花沢に向かった。
総二郎もあきらも使ってる手だ。これなら類も文句は言えねぇだろうしな。

ニヤリと笑って窓の外を見ながらぼんやりしていたら・・・


「うわあっ!!」

キキーーーツ!…ガックン!!

もうすぐ国境の橋に差し掛かるっていう細い道で急にリムジンが止まった。

「何事だ!司様が乗っておられるのに」
「申し訳ございませんっ!」

西田が叫んで運転手のところに行くと、何やら前方を指さして話してやがる。

「おい、西田。どうした?」
「はい、それが……」

「それが?だからなんなんだ?!はっきり言え、西田!」
「はっ、はい!道の真ん中に動物が倒れております!」

「動物?退かしてこい!」
「いえ、それが……どうやらパンダのようです」

「……は?パンダ?」


窓から顔を出したら確かにリムジンの前方に白黒のデカいヤツがいる。
しかも西田が言うように寝てやがる?とんでもねぇヤツだ!!この俺様が通るってのに!

「野生のパンダでしょうか?」
「そんなの俺が知るかよ!くそっ・・・退かしてくる!」

「あぁっ!司様、私が行きます!!」

西田と運転手を引き連れてそいつの横まで行ったけど、どうやら具合が悪いらしい・・・。
起きて襲ってきたら殴ろうかと思ったけど、そんな気配はなく踞ったままだ。

マジで?こんなデカいもの、退かさねぇと通れない道なのにっ!

「どうしたんでしょうか…病気ですかね」
「……病気?」

「苦しそうですが……どうしましょう」
「どうするって…どうすんだよっ!」

「確か花沢城には獣医さんが居るのでは?」
「は?あぁ……なんか言ってたな」

「連れて行きますか?司様が具合の悪い動物を保護したとなるとつくし様は感動されますよね…きっと」
「…………感動?」

「はい。お優しい方ですから病気の動物を見捨てるわけがございません」

「西田!リムジンに乗せるぞ!!お前も手伝え!」


西田と運転手に手伝わせ……って言うか2人に車まで運ばせてリムジンの座席に座らせた。
いや、正確に言うと床に寝かせた。

「ワンワン?」
「ワン……?」
「だ、大丈夫だ。死にそうなほど具合が悪いらしいから起き上がらないはずだ。
お前達は大人しくしとけ!」


両脇に小司郎と大司郎を抱えてリムジンの1番後ろの隅に……。
こんな場面、絶対に類には見せられねぇ……。



花沢城 城門前


「つべこべ言ってねーで、とっとと類を呼べっ!!
こっちには病人……いや、人じゃねーな…病パンダ……?いや、この際そんなのどうでもいい!
早くしろっ!!」


「ですが…類様が………」

くっそー!
やっとここまで来たってのに何だっていうんだよ。こっちにはパンダがいるんだよ!!
あきらも総二郎も毎回こんなのを潜り抜けてんのか?
これじゃあ埒が明かねー。

「おいっ、西田!
クラクションだ!!クラクションを思いっきり鳴らせっ!!」


「は…はぁ」

「さっさとしろ!!」


ブゥーーーッ!!
ブゥーーーーッ!!



花沢城 リビング


「ねぇ…類……。城門前に道明寺の車が来てるみたいなんだけど……?」
「うん、うるさいから追い返すように言っといた」

「でも…門番さん、大変そうよ?」
「………」

それも門番の仕事なんだから仕方なくない?それだけの賃金も払ってるし。
外ではクラクションの音が盛大に鳴り響きだした。

はぁ…。これじゃあ近所迷惑じゃん!
王様がこんなんじゃ示しがつかないよね……。

どうしようか考えてたら、そこに田村が入ってきた。


「類様…道明寺様ですが門番の話によると、病パンダがいるとかなんとか申しているようなのですが……」

「「……病パンダ?」」

病パンダって何??なんて思ってたら、つくしがドアに向かって駆けだしたから、思わずその手を掴んだ。

「つくしっ」
「だって…類……病パンダって…きっと病気のパンダって事でしょ?
道明寺領には野生のパンダが生息してるっていうし、きっと怪我でもしてるのよ!
出水先生も呼ばないと!!」


「……分かったから、とりあえず落ち着いて。」
「田村、司を出水先生の所に通すように伝えて」


「はい、畏まりました」

「俺達も出水先生の所に行こう」
「うん!」


つくしの手を引いて診療所に行くと、ちょうど司も到着したところで、車のドアを全開にして西田さんと運転手と三人で右往左往してる。

「本当にパンダがいるのかな?大丈夫なのかしら…?
道明寺ったら、いつの間に飼い始めたんだろ?」

言葉とは裏腹につくしは楽しそうに車に向かって歩いて行こうとするんだもん。そりゃあ、慌てて引き留めたよ!
だってあの見た目に騙されちゃダメでしょ!
可愛い顔してるけど、クマ科の動物なんだからね。


「おお、類!
こいつ、道端でぐったりしてたんだ。
お前んちに獣医がいただろ?診てやってくれ!」


「分かったから、早く運んで!」
「大丈夫かしら…」

心配そうなつくしと、パンダを抱えた三人の後に続いて診療所に入った。

「あら…本当に野生のパンダなのね!
ここに乗せてくれるかしら?」

指示された台にパンダを乗せると、診察が始まった。
出水先生が採血をしたりレントゲンを撮ったり忙しなく動く中、俺達はただ黙って見守るしかなかった。


クゥーン……


大司郎と小司郎は訳が分からないだろうに心細気に鳴いてる。
なのに!!
肝心の司はパンダもペットもそっちのけ。ずっとつくしの事をちらちら見てる。

ほんと、ムカつく!
どうせつくしからの賛辞を期待してるんでしょ!!

でも残念♪
つくしはパンダに夢中だもんね♪♪


「この子、妊娠してるわね♪」
「えっ?妊娠?!」

「ええ、妊娠。この様子だと……出産は来月当たりかしら…?」

目をぱちくりさせて出水先生を見ていたつくしの視線が俺を捉えた。

うっ………。
これはいつものキラキラ作戦…?

うるうるキラキラした瞳は『ねぇ、産まれたら飼ってもいい?ねぇ、いいでしょ?いいよね?』って語ってる。

どうする?どう切り抜ける?

ずっーと着いて来てるけど黙ったままの田村に視線を向けた。

『類様………残念ながら勝ち目はありません。早々に諦めては?』

目でそう語る田村に溜息しか出なかった……。

しかし出水先生によると、パンダは絶滅危惧種から外れはしたが、まだまだ危急種。このまま、飼育するのは色々な手続きが必要ならしい。
今の状態で自然に帰すには母パンダに無理がある為、関係各所に連絡の上一時保護という事に落ち着いた。
田村と二人、胸を撫で下ろしたのは内緒だ。


「お母さんパンダ、元気になるかしら?」
「…んー、でもそこは出水先生に任せよう?」

「俺達が出来る事は、静かに安全にしてあげる事だよ?」
「……そうね……回復してくれるといいわね…」

「道明寺も大変だったよね?道路の真ん中にパンダじゃ…吃驚したでしょ?」
「ぉ、おぉ、まぁな」

「大司郎も小司郎もお疲れ様」

わんわん♪

「吃驚したよね?大丈夫?桃達が待ってるよ、遊んでいらっしゃいな」

わんわん♪わわん♪
わんわん♪


本当に残念だったね、司。
つくしの興味は犬達の事とパンダの事だけみたいだよ?


「所で道明寺、お父さんパンダは居なかったの?」
「んーー見かけ無かったな…なぁ西田?」
「えぇ、見ませんでしたね…」

「出水先生、赤ちゃんパンダが産まれてお母さんパンダも元気になったら、自然に帰すんですよね?」
「えぇ、それが理想だわね」

「じゃあ、その時は私も一緒に行っても良いですか?」
「勿論よ」

「ね?道明寺、パンダを助けた場所覚えてるでしょ?」
「あぁ、バッチリだ!任せろ♪」

「うん♪その時は宜しくね♪♪」
「…////ま、任せておけっ!」


……ぷっ、司……判ってるのかな?
それは、只の道案内役だよ?


***


それから、一ヶ月半。
回復したお母さんパンダは、無事出産。
眠たい目を擦ってモニター越しに見守っていた俺達は、管理室内で拍手を送った。

産まれた時は、これがパンダなの?!って感じだったが、一ヶ月もすると立派な子パンダになり、
生後三ヶ月頃には、ヨチヨチ歩きで城内の皆を笑顔にした。

自然の帰すのが前提だから、見るのはいつもモニター越しだけど、誰かしらが管理室でその姿を見ている。
いつの間にか『パンダ見守り当番』が出来ていた。

司は忙しいだろうに、1日おきに花沢城に顔を出しパンダの様子を見て、安心したように帰って行く。
つくしには、子パンダのお父さんみたいね?
と、言われて嬉しそうな顔をしていた。


***


司が道の真ん中で動けなくなった妊娠中のパンダを運び込んで来てから、半年になろうとする頃、パンダの親子を自然に帰す事になった。

季節は秋。
何処までも青い空がとても深い晴れた日。
司の案内で、パンダを助けた場所に来ている。


「ねぇ、道明寺。この辺なの?」
「あぁ、ここだ」

「丁度、国境の橋を渡った所だったんだ」
「ちゃんと帰ってくれるかしら?」

「……大丈夫だろ…」


道明寺の領地内に親子パンダを入れて来た特注の檻付き輸送車を駐車。
檻の扉を開放して、車内から様子を伺った。

固唾を呑んで見守る中、外の様子を確認したらしいお母さんパンダが出て来た、その後を追うように子パンダが続く。
好奇心旺盛な子パンダは、親を追い越し茂みの中へと進んで行った。

一度も振り返る事無く山中に…と思った瞬間、お母さんパンダは振り返り俺達の姿を探した様に見えた。

隣のつくしを見れば、既に泣き顔。
良かった、良かった。の言葉しか出ないようだった。


バタンッ!


「元気に暮らせよーーーーっ!」


親子パンダの姿が見えなくなるその時まで寡黙だった司は、車を降りて親子が帰って行った山に向かって叫んでいた。

その後ろ姿からは、何か一つ仕事を終えた雰囲気を感じた。


「ルンルーン!元気でねぇ!!」
「……ルンルン?」

「ルーイー!大きくなったらまた会おうねぇ!!」
「ちょっと待って?俺と同じ名前なの?!」

「ん?お母さんは倫倫(ルンルン)で、子供は如意(ルーイー)だよ?
昨日付けたでしょ、個体識別票。出水先生と一生懸命考えて、あれに名前書いたの」


「…………くくっ!」
「笑わないでよ、司!」


いや、いいけどさ。
……せっかく同じ名前なら、格好良いパンダになれよ、なんて呟いたりして。



その後、パンダの生息域の道明寺国にはパンダ専門の保護施設もでき、レンジャーの育成にも尽力。
見過ごされて来たであろう幾多の命を救う事になる。





おしまい♪





今日のお遊び♪
またまた登場の3人?3頭?でした~(笑)


こんにちは~♪
今日はパンダの登場です(*´∀`)

花沢城物語、着々と動物が増えていきますね~(笑)
ま、今回はキリンの凜ちゃん同様 自然に帰っていきましたがね♪

パンダ…パンダ……パンダ………

いや、決して壊れた訳じゃないですよ?
ちょっとね、LINEを遡らずに一生懸命どんな話をしたのかを思い出そうと………したんだけど……さっぱり思い出せないわ………Σ(T▽T;)

こうなったら当日に2人のアップを覗きに行こう…!!
いやいや…決してサボってる訳じゃ…ない!……はず?(笑)
うふふ~
楽しみ楽しみ(*´∀`)♪


お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪


Gipskräuter

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花沢城物語 ~黒い彼氏と白い彼女~ by GPS
- 2019/05/07(Tue) -





世間はGW真っ只中。
けど一国の主となればそんな事は関係ない訳で……やるべき事が途切れる事もなく…。
とかなんとか言いつつ、村西の目を盗んでリビングのソファーに転がってた。

「ソウチャン、オシゴト!
アサヒ、マッテル♪イイコイイコ♪♪」

「くくっ。少しくらい休ませろよな?
終わったら遊んでやるから」


「ソウチャン、マッテル♪♪」

村西からは難なく逃げたってのに何でここで朝陽に捕まるんだか…。
ま、こいつはこいつでちょっとした話し相手になるし、面白いんだけどな。

「蒼穹と疾風はまた類んとこか。さては…朝陽、お前置いてかれたんだろ?」

「アサヒ、カワイイ!アサヒ、イイコ!」
「ああ、そうだな。くくくっ。
さて…そろそろ戻るか!お前も行くか?」



バサッ…バサッ…


肩の上で楽しそうにピィピィ言ってる朝陽を乗せてリビングから出た時だった。


「ああ…総二郎様!こちらでしたか!」
「言われなくても続きなら今からやるって」
「いえいえ…決してそのような事は……」

なら、口ごもるなよな?なんて言ったら小言が始まりそうだから、それは飲み込んだ。

「あと小一時間もあれば終わるから」
「そうでございますか♪よかったです!」

執務室に続く廊下を歩きながら、少しは機嫌を取っておこうかと話しかけた。
案の定 村西のテンションは少しあがったらしい。

「それで…総二郎様。
その後に一つ予定を入れたいのですが……」

はっ?なんだそりゃ?
俺のオフは一体どこに行ったんだよ?

「アサヒ、アソブ!ソウチャン、ダメ!!」
「ぷっ」

空気を読み取ったらしい朝陽の言葉に思わず笑ってると、

「仕事ではありませんし、朝陽もご一緒で大丈夫かと思います。
きっと総二郎様はお気に召すかと思いますが、どうなさいますか?」
「……分かった」

よく分かんねぇけど、悪い話じゃないならいいだろうと承諾した所でちょうど執務室に着いた。



有言実行!
一時間も掛からずに書類整理を終えれば、村西に急かされ馬車に乗せられ、揺られること十数分。


「村西…これは……?」
「ワンワン♪♪」
「朝陽…お前はいいから……」

「はい…こちらは私の友人宅でして、友人はブリーダーをしております。
以前 総二郎様が、犬もいいと仕切りに仰っておりましたので、いい子が産まれたら知らせてほしいと頼んでおいたのですが……」


目の前には数頭の母犬とそれに群がるチビ達。数十頭は軽くいそうだ。

「可愛いな…」
「アサヒ、カワイイ♪」

「気に入った子犬がいれば是非お譲りしたいとの事でした。ゆっくりご覧になってください」

「へぇ~、シェパードか!
ん?なんか一頭違うのが混じってるけど?」


そこにはシェパードの子犬に紛れて、垂れ耳の真っ白な犬がいた。
いや、よく見たら黒い斑点があるようだ。

「あの子は?あいつ、シェパードじゃねぇよな?」
「あぁ、あの子は……ちょっと待っててください!」

村西が友人の家に走って行くと、中から1人の男が出てきた。
どうやら此奴がブリーダーって言う友人か?シェパードって言うよりはブルドッグに似たヤツだった。


「これはこれは、国王様、このような所にまでお越しいただき……」
「いや、挨拶はいいからあの子の事聞きたいんだけど」

「あの子?あぁ、ダルメシアンの仔犬の事ですか?」
「ダルメシアン……あぁ!101匹わんちゃんの?!」
「よくご存じですね、総二郎様……」

俺には似合わねぇとでも言いたいのか……知識として知ってるだけで、観た事なんてねぇよ!
この前もつくしちゃんに「アルプスの少女 ハイジ」ってのに無理矢理付き合わされてビビったんだから。


「この子はブリーダー仲間の所で生まれた子なんですけどね、
母犬が余り調子よくないって事で育てなかったようなんです。
で、うちには仔犬を産んだばかりの母犬が結構いたものですから預かりましてね」

「1匹だけ?犬って数匹で産まれんじゃねぇの?」

「はい、5匹ほど預かったんですか他の4匹は貰い手が見付かったんです。
後はこの子だけでして……」

近寄ってみると白い仔犬も何となく俺を見て尻尾振ってる……?
あれ?なんか首まで傾けて色気振りまいてる?

いやいや、仔犬だし。

「なぁ、もしかしてこいつ……女か?」
「お、女?ははは、そうですね、メスって言うんですけどね…
これまで欲しいって言ってきた人には見向きもしなかったんですけどねぇ」

「其奴ら女だったんじゃねぇの?」
「あっ!そうです。よく判りましたね!
もしかしたらこのダルメシアン、イケメンが好きなんでしょうかね?」

「間違いねぇな……ん?」

ふと視線を感じたから顔をあげると、少し離れた所に1匹だけすげぇ目付きの鋭い仔犬が居た。
あれはシェパードだな?すげぇ挑戦的でなかなかいいツラしてんじゃん。

俺に似て格好よくね?
そうだな…飼うならあのぐらいの賢そうなのがいい。

気に入った!!色っぽいダルメシアンには悪いがあいつにしよう。

「おい、あそこに居るイケメンのシェパードにしたいんだけど」
「あぁ、あの子ですね?はい!ありがとうございます。
あの子は身体も丈夫だし利口だし、良い子ですよ~!」

「そっか!朝陽、仲良くしてやってくれよ?」
「アサヒ、イイコ!ナカヨシ、ナカヨシ♪」

「くくっ、そうそう、仲良くな。お前も先輩になるんだからな」


そして村西がブリーダーからシェパードの仔犬をもらって車に乗せ、さて帰ろうとした時、何かが俺のズボンを引っ張りやがった!

「うわっ!誰だっ!」

…………。

「お前っ、なんてことすんだよっ!」

足元を見たらさっきのダルメシアンがズボンの裾を咥えて離さない。

おいおいおい!
確かに犬は飼ってみたかったけど2匹はいいって!
そう思ってグイッと引っ張ったけど、このダルメシアン…負ける気は無さそうだ。
「私もお城に連れてって」オーラが半端ない……。

「仕方ねぇな……来るか?お前も」

…………ワン!


こうして帰る時には何故か左にダルメシアン、右にシェパードの仔犬抱えて城に向かった。

よし!こいつらを連れてつくしちゃんに会いに行くか♪



花沢城 執務室。


「ですから、この城の敷地をドームにすると言うのは色々と無理があります。とお伝えした筈ですが?」
「一週間の半分は襲撃されるんだよ?しかもっ!寝室っ!開閉式のドーム 被せちゃおうよ」

「…無理です」
「……田村だって、八子と潤が心配なクセに…」

「…と、兎に角っ!無理ですっ」
「………………むぅ……」



きゃ~%○#☆♭♪♪
わんわん♪わわん♪♪


「「………………」」

「何でしょうか?」
「つくしの声だよね?」

ガタッ!
執務室から中庭を見れば、何か輪が出来てる。その中心には、見知らぬ…犬。

!!!犬っ?!!!

総二郎が少し離れた所から、蒼穹と疾風を肩に乗せて手を振っていた。

「……西門様の犬でしょうか?」
「さぁ?犬を飼うなんて聞いて無いけど…」

「でも、あれは……仔犬ですよ?二匹…」

「ちょっと行って来るっ!」
「あっ!類様 ご一緒致しますっ💦」


***


「きゃ~♪可愛い♪♪♪どうしたの?わんちゃん二匹も」
「可愛いって…つくしちゃん、格好イイって言ってやってくれ」
「えーだって、仔犬だもの可愛い♪♪」

シェパード仔犬とダルメシアン仔犬は、つくしに抱かれて嬉しそうだ。
つくしの顔を舐めまくっている。

「で?お名前は?」
「……………」
「ねぇ、西門さんっ、お・な・ま・え」

「だよなっ!すっかり忘れてたわ…実は、今日 譲ってもらったばっかりなんだわ」
「今日?」

「そうそう、城に帰る前にこっちに寄ってみた」
「えぇーーーっ!」

「なに?名前付けてないの?」
「おぉ、類。そうなんだよ、さっきまでブリーダーの所に居たんだわ」

「良く飼う気になったね」
「……まぁな、ハル見てたらさ、犬も良いな。って…な♪」

「司も飼ったしな…あの司だぜ?」
「…ぷっ、司の場合は飼ってるって言うより、遊ばれてるよね?今日も大小揃って来てるし」

仔犬を抱いてるつくしの周りには、我が家の四匹とあきらの碧、司の大司郎と小司郎が歓迎ムードで尻尾を振っている。
どうやら、仲間入りを果たしたようだ。

……でもさ、何故に我が家にこうもゾロゾロと……


「と、言う訳で…名前を決めようぜ♪」
「はぁ?どう言う訳だよっ!」

「いいじゃねぇか、仲間入りも果たしたし花沢の犬も同然だ」
「…………………」
「えぇ~お名前は、飼い主さんが付けてあげなくちゃ、ねっ♪」

♪♪でかしたっ♪♪つくしっ!!

…と思ってから早一時間、この状況は何なんだろうか……?
全員でリビングに集まり、シェパード仔犬とダルメシアン仔犬の名前を考えている。


テーブルの上では、懸命に回し車を回す八子と潤。


カラカラカラ…
カラカラカラ…

七匹の先輩犬に見守られて、じゃれあう二匹。
それを見つめる真剣な大人、五人。


「アレクサンダーとビクトリアはどうかしら?」
「「「「………………………」」」」

ゎん?

「……じゃあ……レオナルドとエリザベスは?」
「「「「……………」」」」

ゎん?

「つくしちゃん……我が西門に横文字は…」
「ダメかぁ~」

「……よしっ!決めたっ!!武蔵(むさし)と日向(ひゅうが)にするっ!」

「「「「おぉーー」」」」

「あなたが武蔵くんね♪そして、あなたが日向ちゃんね♪」

わんわん♪わん♪


こうしてGW真っ只中に、西門の一員となったシェパード仔犬は武蔵、ダルメシアン仔犬は日向と名付けられた。


花沢城には、日を置かず誰かしらの犬達が遊びに来ている。勿論、飼い主達も…。


「類様、此方にいらっしゃいましたか…」
「ん?何かあったの?」

「いえ、差し迫った事ではありませんが…」
「………なに?」

「ドッグラン状態になっている庭ですが、何とかして貰えないかと…庭師の猪木が…」
「……はぁ~」

「ドームは諦めて下さいね」
「……………………」



わんわん♪
わんわん♪


今日も花沢城は、とっても平和です。





おしまい♪




西門城に仲間入り~♪♪



こんにちは~♪
またまたわんこの登場です(笑)

文頭のGW真っ只中……。
いやいや、終わっちゃったじゃん!!
どこでずれちゃったのかしら…(笑)
ま、いっか!

これでそれぞれの元にわんこが登場した訳ですが。
LINEを遡ってみたら……
GPS、年末にわんこの話で盛り上がってました(笑)
お正月は休み!!
なんて言ってたのにね~(*´艸`*)

おそらく…総ちゃんもあきらくんもわんこを飼う予定はなかった…はず…?
なのになのに!
総ちゃんにコリー説、あきらくんにヨーゼフ説やらジョリー説パトラッシュ説……(笑)
GPS……元気ですね~(((*≧艸≦)プッ

年末にわんこの話で盛り上がっていたGPS。
はてさて……現在はどこまで話が進んでるんでしょうね~~??(笑)
Gipが手元で絶賛温め中ですが………( ̄∇ ̄*)ゞアハハ
来週もお楽しみに~!

の 前に!!

昨夜LINEにS様がぽとりと豆話を投下してくれました~(*’ω’ノノ゙☆パチパチ
これをP様が続き、Gipは……何もしておりませんが、P様のお部屋で昨夜公開されてます~♪
是非是非遊びに行ってくださいね~!



これ大好き~(笑)
めっちゃ可愛いわ~♪


お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪


Gipskräuter


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花沢城物語 ~城門前の段ボール~ by GPS
- 2019/04/30(Tue) -




穏やかに晴れた日…今日も珀、桃、菊、ハルとつくしの声が庭から聞こえる。
…ついでに色んな奴らの名前も聞こえる。

「珀~!ユキちゃんの小屋にご飯持って行こう?」
「わんっ!」

「桃~!人参畑に水やりに行くわよ~!
明日辺り黒ちゃんが来るかもしれないから」

「わんわん!」

「菊~!今日はラスカルと静司郎君、来てたぁ?」
「わんわんわん!」

「ハル~!またお庭に穴が開いてるから埋めるよ~、手伝って~!」
「わんわん♪」

「碧ちゃん、三つ編みしてあげるね~♡」
「わんわん!」


…………はぁ、うちの城、どうなってんだろ?
そろそろ何処かで線引きしないとホントに動物園だよね?
花沢城じゃなくて「花沢動物保護施設」もしくは「花沢動物避難所」いやいや「花沢アニマルホテル」


……本気で考えよう。つくしには申し訳ないけどこれ以上は……。
そう思っていたら田村がドアをノックして入ってきた。

「類様、少し宜しいでしょうか?」
「なに?また何か来たの?誰?どんな生き物?」

「いえ、そのような…いや、まだわからないのですが門番から連絡がありまして」
「門番から?」

「何やら門の外に段ボール箱が置いてあるそうで御座います」
「……段ボール箱?」


ほらね?何だかイヤな雰囲気じゃない?

でも、城門の外なら城には関係ないし。花沢の領地であっても城の土地じゃないし!
国王らしからぬ発言かもしれないけどそうだよね?ねっ?!

「それで……なんなの?開けてみたの?」
「いえ、それがまだ」

「開けて確かめたらいいじゃん。それからじゃない?俺への報告」
「是非、ご一緒に」

「…なんで?なんで俺が行かなきゃいけないの?」
「段ボール箱に『国王様へ』と書かれて御座います」


………………は?


それならば仕方ないかと門に向かったら、確かに門の外に段ボール箱がポツンと置かれていた。
極太マジックで「国王様へ」ってキッタない字ではっきり書いてある。

「……ね、田村。何か聞こえない?」
「は?私には何も……いや、聞こえますね?鳴き声…でしょうか?」

「甘えたような声だよね?」
「確かに。これは幼い声で御座いますな」

「これさ……つくしに聞かれたらマズくない?」
「私に聞かれたら何がマズいの?」

「だってさ、どう考えてもこの声は……って、つくし?!」


田村かと思って話しかけていたらいつの間にか俺の隣につくしが居たっ!!
そしてあの四匹と碧も一緒に後ろで尻尾をフリフリ……足音ぐらいさせてよね!

「類、あの箱はなんなの?」
「……落とし物みたい」

「落とし物?類宛みたいだけど?」
「うん、そうなんだけど」

「じゃあ開けてみてもいい?」
「あっ!つくし、そんな急に開けたら……つくしっ?!」

開けてみてもいい?なんて聞いてる傍からもう段ボールに近寄ってバリッ!と勢いよく蓋を開けた!


ニャアニャア~ニャアニャア~!
フニャア~!


「きゃああぁーっ!子猫ちゃんだぁ!しかも四匹っ!」
「えっ?!一匹じゃないの?」

「うん!子猫ちゃんが四匹もいるぅ~♪可愛いっ!!」

開けてしまったものは仕方ない……田村と傍まで行って覗いて見たら
段ボールの中には白、黒、茶、白黒の子猫が四匹、くりくりした可愛い目で俺達を見上げていた。

「類、お手紙入ってるよ?」
「……はっ?手紙?」

つくしが段ボールから取り出した手紙を「はい!」ってニコニコしながら手渡してくれて、それをガサガサと開けたみた。

『国王様へ

この子達を育てていただけませんでしょうか。
お城では沢山の動物をお世話していると聞きました。
幸いこのネコ達はどんな人とも仲良くできますし、動物見知りも御座いません。
ご飯にも文句を言いません。決して小さな動物も襲いません

どうぞ宜しくお願い致します』


待て、待て待て待てっ!!
これって……所謂 捨て猫だよね?

四匹も産まれちゃたけど、どうする?
育てられないよね?
お城の前に…イン ザ 段ボールにする?
見ない振りされると可哀想だから王様宛てにしよっか?

……な、感じ?

手紙を握り締めたまま固まってる俺を不思議に思ったのか、その手紙を覗き込んだつくしは、


「…類…宜しくお願い致します…だって」
「…………」

「ねぇ、田村さん……」
「…………」
「小さな動物も襲わない…っ…て」

「ねぇ、類 動物見知りもしないって」
「……………はぁ~」


……田村と二人で負けた。


桃、菊、珀、ハルに視線を移したら嫌そう…では無く、寧ろ歓迎ムード。
特にハルなんかは自分に後輩でも出来るかのように喜んでない?碧に至ってはお客さんぶって無視してるし。

……こいつ等、つくしに害が無ければ他の事はどうでも良いのかもしれない。
池のアイツとアイツ、昼となく夜となく空からやって来るアイツ等と…あぁ、片言伝言のアイツも……はぁ~

つくしを見れば、段ボールを抱えて眩い笑顔。

………仕方ない……


「つくし、まずそいつ等を綺麗にしてからだよ」
「はーい♪綺麗にしようね~桃も菊も珀も手伝ってね♪」

「「「わんわん♪」」」
「わん?」

「あはは!勿論ハルもだよ♡」
「わんわん♪」


「田村…」
「………はい…」
「最初に…八子と潤に対面させて、みる?」
「……………………」

「…大丈夫…だよ…………多分?」
「……類…さ…ま…」

「小さな動物も襲わないって、ほら『決して』って書いてあるし?」
「………………………………」


どうも気が乗らないっぽい田村を宥めてたら、振り向いたつくしが深刻そうな顔で言って来た。


「類……この子達の名前考えないとだわ」
「……白、黒、茶、白黒で良くない?」
「……それ、色じゃん…」

「類の仔猫なんだから、類が付けてよ」
「え、俺のなの?」

「国王様って書いてあったもの」
「えぇーーじゃあ…1、2、3、4…とか…」
「止めてよ、道明寺の烏じゃ無いんだからっ!」

「つくしが考えてよ、俺 無理」
「……え~バニラとか?チョコとか?」
「……つくし…ソフトクリーム想像して考えたでしょ?黒いヤツは?白黒は?」


「……あの…胡麻…は、如何でしょうか?それと胡麻塩……」


「「……………………」」

「あのさ…今更だけど……食べ物から離れない?」


この流れはよくないよね。
こんな事してたらそのうちこの城の中、食べ物だらけになっちゃうじゃん!
…いや…決して今後増える事を肯定してる訳じゃないけどさ…。

「じゃあ類考えてくれる?」

「……分かった。考えるからその四匹…早く洗って」
「うん」

楽しそうに四匹に向かって「よかったね~♪」なんて言いながら、ダンボール箱を抱えて城に戻って行くつくしの後に続いた。


何がよかったんだか……。
俺は全然よくないんだけど…?

つくしの後ろにぴったりくっついて歩く珀、桃、菊、ハル、碧をぼんやりと眺めてた。

あれっ?そういえば…こいつらの名前ってどうやって決めたんだっけ?


部屋に戻ってつくしが子猫達を洗ってる間中、ずっとさっき浮かんだ疑問を考えてたけどさっぱり思い出せない。


うーん、ヤバい?
そろそろつくしが戻って来ちゃう?
また矢のように名前を催促されちゃうの?

ふぅっと溜息をついてる横では、八子と潤が静かなカラカラの上で追いかけっこをしてるし、逆を見ればそれを鋭い視線でみつめる蒼穹と疾風。そして足元には珀、桃、菊……流石、碧はお嬢様だからソファーの上だし。
飼ってるわけじゃないけどバルコニーにはタニシも居るし。

なんだってこんなに動物だらけなのさ?!
この上、猫が四匹……。
四匹……。

なぜか視線は珀、菊、桃、ハルに向かっていた。

同じ四匹だし、こいつらに因んでつけるのもありなのかな?
そうなると……?

琥珀、桃太郎、菊次郎、桜三郎……。

桃太郎は………金太郎ってとこかな?
菊次郎……菊……ってことは…梅辺り……?
琥珀は………宝石つながりで瑠璃?それともジブリ繋がりにして千尋?
あっトトロのめいも可愛いよね♪♪
めいがいるならさつきも?うん、いいかも!

性別がぴったりはまればもうこれでよくない??


「るーい、お待たせ~♪♪
見て見て~!この子達すっごく綺麗になったんだよ~」


いつも以上にご機嫌なトーンの声が部屋に響くと、それに弾かれるように珀、桃、菊、ハルがつくしに近づいてく。つくしは四匹を見て、足元に子猫の入った籠をそっと置いた。

「今日からこの子達も家族なんだよ~♪
よろしくね~!」


「「「「わん♪」」」」

尻尾をぷりぷり振りながら籠を覗く四匹も歓迎一色……。
まぁ…流石にもう逃げられない…し……。

「類、この白い子と白黒の子が女の子だったよ~。
可愛い名前、考えてくれた?」


「……可愛いかどうかは分かんないけど…金太郎、梅次郎、めい、さつきでどう?」


ミャー♪
ミャオーン♪♪


「うふふ…気に入ったみたいね♪」

タイミングよく鳴いてくれたおかげで反対されることなく決まった?のかな?なーんてちょっとほっとしてたら、籠から白い子猫がひょこひょこと飛び出してきた。

「あっ、めいちゃん?どうしたの?」

猫に言葉が分かるはずもないのに、相変わらずつくしは話しかけてる。
めいはどこか頼りなげに歩いてて、でも真っ直ぐに八子と潤の籠に向かってる。

「る……類様………」

それまで黙ってた田村も急におどおどし始めて止めようとしたけど、それを制した。

大丈夫…とは聞いてても流石に心配にはなる…よね。でも今後に繋がることだし、ここは手を出さずに様子を見守るべきでしょ。

三人で息を飲む中、珀がめいの後ろをくっついて歩く。

もしかして母親にでもなったつもり?
思わずくすっと笑ったら、田村に睨まれた……。
うん…まぁ……今のは俺が悪い…のかな。


ニャーン♪♪


八子と潤まで辿り着いためいはそう鳴くと、籠に体を擦りつけてる。
よく分かんないけど、襲う気はないっぽい?寧ろ気に入ってる?


「はじめましてのご挨拶なのかな?」
「そうかもね?」

「…………」

つくしと少しほっとする中、半信半疑の田村は無言のまま八子と潤とめいを凝視してる。

これから毎日こんな光景を見なきゃなんないんだ………。

………………。

そうだっ!!
感傷に浸ってる場合じゃないじゃんっ!!


「田村っ!
門番の警備は今後24時間体制でもっと厳重に!!
街の人にも捨て動物禁止令出してっっ!!」


「捨て動物……ですか……?」
「分かれば何だっていいから!!
八子と潤がどうなってもいいのっ?!」


「はっ、畏まりました!
早急に対処致します!!」

文字通り飛び出して行く田村とは対称的に、つくしは動物達に囲まれて呑気に幸せそうにしてる。


その位置…俺のだったはずなのに……!
必ず取り戻してやるんだからっ!!





おしまい



肉球可愛い~♪


こんにちは~(*´∀`)♪
今日の仲間入りは猫ちゃんです♪♪

うーん…何故だろう…。
お遊び画像がみつからなかった……チーン…
結構遡ったんですけどねぇ

いつもLINEのお話をしていますが、凄いのは話だけじゃないんです!
画像がもうとんでもない事になってるんですよ!!

もうね、写真をポチッとすると出てくる出てくる!
もう動物だらけ(笑)
そりゃいくら探してもなかなかみつかんないですよね(*´艸`*)

どれも可愛いんだけどね~
とにかく量が半端ない!!

みつからない時は……まだ使ってない画像でも持ってきましょうかねぇ…?
ま、それは次回から…という事で(笑)


お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪



Gipskräuter

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花沢城物語 ~プリンセス 碧 来城~ by GPS
- 2019/04/23(Tue) -




「あきら様、碧のブラッシングが完了致しました」

「ありがとう……ん、今日も綺麗だね、碧」


美作城の執事兼碧のトリマーとしてその腕を発揮している村山が部屋にやってきた。
その横に居るのはアフガンハウンドの碧。

真っ白に輝く毛を持つ碧は優雅な足取りで俺の方に向かって歩いてきた。
アフガニスタンではいまも狩猟犬として活躍しているものもいるけど、多くは美しくエレガントな雰囲気から鑑賞的価値に重点が置かれてる犬だ。

「今回の品評会でも最優秀賞でしたね。
流石、あきら様の碧ですな」

「いや、村山の手入れがいいからだろ?
おいで、碧……碧?おいっ!碧?」



………………。

「……今日もあきら様を無視ですか。はははっ!
相変わらずのツンデレぶりですな」

「まったく!ここまで馴れないと頭にくるよな……でも綺麗だから許すけど」

………………。


そう…1番の難点はこいつ、全然人に馴れないんだ!
それがアフガンハウンドの特徴だけどマジムカつく……!

類の所に連れて行こうって思ったけど、あそこのベタ馴れしてる犬に比べたらなんて素っ気ないんだ!
これじゃ一緒になってじゃれ合うどころかドン引きされて孤立するんじゃないのか?

いや、碧はそれでも構わないんだろうけど。
『お前等、そんな事が楽しいのかよ』ってぐらい冷めてるからな……。


「この子も人の言うことを聞いて遊べるぐらいならもっと可愛いでしょうにねぇ」

「そうだな。呼んでも目だけしか動かさないしな……綺麗だから許すけど。
本当は利口でいたずら好きなんだけど感情を表に出さないだけなんだよな」


「それなら花沢様のところに研修に行かせては如何でしょう?」

「はっ?!碧の研修?」

「はい!この子は自立心が強く、人に媚びたり感情を表に出したりはしません。
興味のない人に対しては実にそっけない態度を示しますが、実は小さいものには優しいのですよ。
確か花沢様のところには色々な動物が居るとか…同格の生き物には対抗心を燃やすかもしれませんが、小さな生き物には関心を示すかもしれませんよ?」


成る程……それ、いいかも。

いや、どうだろう……プロのトレーナーが躾けてもこれなのに類の所で性格変わんのかな……。
しかも子供の時ならまだしも成犬になってからはそれも難しいんじゃないのかな。

でもあの司も変わったしな。
いやいや、司は人間だった。


「あきら様、ここは1つ、碧を連れて行ってみましょう。
悩んでいると頭皮にも良くありませんので……」

「ん?村山、何か言った?」
「なんでも御座いません」



***花沢城***



「あっはは!上手になったわねぇ、ハル!今度はこっちよ、それーっ!」
「ワンワン!」

「あっ、ダメだよ、桃ちゃん、今はハルの練習中だよ~💦」
「ワンワン、ワンっ!!」


今日もつくしがハルにボールを投げて取ってこさせる練習をしてる。
遊びながら飼い主とのコミュニケーションを図るって言うのと、犬の持つ狩猟本能をかき立たせて喜ばせるって意味もあるんだけど。

「あ~!!ハル、ダメじゃない、穴掘ってる場合じゃないでしょ?
ボールは向こうに飛んで行ったのよ?!ハールー!」



くすっ、やっぱりね。

「つくし、無理させちゃダメだよ。
取ってきたら褒めてやればいいでしょ?」

「だってぇー!桃ちゃん達はちゃんと取ってくるよ?」

「ハルはボストンテリアだろ?だからね……」

レトリバー種みたいに撃ち落とされた鳥を回収する猟犬はボールを追いかけて、それを回収してくるボール遊びが得意な犬種。
だけど、テリア種やダックスフンドは猟犬と言っても獲物の巣穴を探して追い立てる猟をしていた犬種。


「……ってことで、ハルは穴を掘る方が得意な犬なんだよ。
桃太郎や菊次郎とは得意な事が違うってわけ」


「へぇ!わんちゃんがみんなボール取りが得意なんじゃないのね?」
「そう。それぞれ性格も特技も違うんだよ。人間と一緒だね」

「うん!判った。じゃあ今度から穴掘らせる!」
「いや、そういう意味じゃなくて……」


その時、田村が俺達の所にやってきた。


「類様、美作様がいらっしゃいましたよ」
「あぁ、リビングに通してて 今行くよ」
「はい、承知致しました」

「つくし、あきらが来たって。先に行ってるね」
「ハル洗ったら、皆で行くわ♪」


さて、どんなお嬢さんなんだか?
あきらから聞いた話だと、素晴らしくツンデレらしいから、どうなる事やら……

数日前、あきらから連絡があった。
司情報で、あきらの邸にも犬がいる事を知って、品評会でも有名らしい。

……が……

セカンドハウスは、勘弁して欲しい。


『……類、頼みがある…』
「どうしたのさ、深刻そうだね?髪の話?」

『チッ、違うよっ!』
「じゃ、何?」

『…………』
「あのさ……動物の話ならお断り…」

『そ、そこを何とかっ!頼むっ!!!』
「はっ?マジで動物の話なの?」


ツンデレ過ぎる愛犬 碧 の性格を何とかして欲しいらしい。
何とかって言われても……

ウチは dog school じゃないんだけど?

断ろうと試みたが失敗。
そもそも、プロのトレーナーでさえお手上げなのに、俺達がどうにか出来るハズがないじゃん。とも言ったのだが、押しきられた。
つくしを中心とする四匹の関係や、花沢城内の人と動物の関係が羨ましいらしい。


リビングの中、あきらの隣には流石最優秀賞といった佇まいのお嬢。


…………………………あれ?

あきらから聞いていた雰囲気と大分違う気がするけど?

…………何だろ?


「類、忙しいのに悪いな。こいつが 碧 だ」
「……ゎん♪」
「宜しく、Miss.碧」

「何か聞いてたのと雰囲気違ってるけど?」
「あぁ、どうやらテーブルの上のハムスターが気に入ったらしくて…」


俺達の真ん中にあるテーブルには、八子と潤。夜行性のクセに昼間から回し車でかけっこ中だ。
まぁ、小さい動物には優しいらしいから、つくしと相談して田村に準備させてたんだけどね。

……そろそろかな?

あ…来た来た、さて此からが本番だ。
このお嬢、我が家のSP達と上手くやれるのだろうか?
扉の向こう側から、つくしの声が聞こえる。
「お客様だから、シャキッとしてね」なんて言ってるけど……

コンコン


「美作さん、いらっしゃい」
「つくしちゃん、お邪魔してるよ。こいつが碧だ、宜しく」

「きゃーー美人さんね、碧ちゃん♪」
「ゎん♪」

「宜しくね♪つくしよ」
「♪ゎゎん」

うわ……全然ツンデレじゃないじゃん!!
どうやら、つくしは小さい動物認定されたらしい。
…ぁ…珀とハルも、小さい動物認定。

………残るは……ん?桃、菊、碧の三つ巴?

先に動いたのは桃と菊、つくしの両脇を取った。
『初めまして、つくしちゃんのSPをしております、桃太郎と菊次郎です』的な?
『我がテリトリーにようこそ』な雰囲気を
バリバリ感じる。

三匹が鼻先を合わせ、スンスンと挨拶を交わしてるのを、俺達は、固唾を呑んで見守った。

どうやら、小さきモノ達を守ると言う意味で、合意したらしい。


わん♪わんわん♪♪


「碧ちゃん、綺麗ね♪フサフサのサラサラだわぁ~♪♪♪」
「……ぷっ」

緊張が解けた時のつくしの一言で、一気に笑顔の花が咲いた。


犬達の様子を横目で窺いつつ、日頃の碧の様子を詳しく聞いていた。
聞けば聞くほど視界に入ってくる碧と結びつかない。
リビングの中をうちのSPと行ったり来たり。すごく楽しそうなんだけど…。

ほんとにツンデレ…?
うちに連れて来るためのこじつけ?
いやいや…相手はあきらだしそれはないよね?

「ねぇ、見る限り大丈夫そうだし外行かない?」
「いいのか?」
「ここじゃ思いっきり遊べないだろうからね」

「つくし、外に行こう♪」

「えっ?いいの?行く行く~♪」

わん!
わんわん♪

「碧、よかったな~」

………

「ぷっ」
「………俺にはいつもこんなだよ」

慣れた風を装ってるけど、ちょっと寂しそうなあきらが気の毒に思えた。
だって犬って従順なイメージだし、声を掛けたらそれなりの反応をするもんだよね?
碧がうちに来ることで何かが変わるならそれもありなのかも♪



「碧ちゃ~ん、行くよ~!!」
「わん♪」

つくしは早速 碧相手にボール遊びを始めた。
投げたボールを碧を先頭に桃、菊、珀、ハルの順で追いかけてて、中でも碧と桃は接戦を繰り広げてる。

「やっぱりボルゾイは足が速いよな~」
「ケンカにならなきゃいいけど……」

「「………」」

俺達の心配は杞憂だった。珀とハルの存在が大きかったのかもしれない。
この二匹がいなかったらどうなってたんだろ?




三十分…一時間とボール遊びをした犬達は、「ちょっと休憩しよ~!」って掛け声に従いつくしの周りを陣取って思い思いに過ごしてる。

「美作さん、碧ちゃんすごくいい子じゃない♪♪」
「まあな…」

くすっ。
あきらも俺と同じ事を思ってるんだ。
つくしはちっちゃい認定だもんね。
あきらがやってたら取りにも行かないと思うけど?
そんな事にも気付かない俺の奥さんはすぐ横に寝そべってる碧の頭を優しく撫でてる。


「何か今日さ…初めて犬らしい碧を見た気がするんだよな…。
類、何日か預けても平気か?
勿論、身の回りの物は用意するし、ブラッシングとかは俺が来た時にするから」


「まぁ、うちはみんなあんな感じだから大歓迎だと思うけど…あきら、寂しいんじゃないの?」

「碧のためでもあるからな」

「分かった。どうせ通うつもりなんでしょ?暫く様子見だね」
「あぁ、頼むな」


帰る頃には少しは犬らしくなってるといいね。
全てはつくし次第かな?


「……ってつくしっ、何してるの?!」

「うわっ、びっくりした!!
えっ、何ってコレ?
えへへ……可愛いでしょ~♪」


あのさ…つくし…。
碧はショーでチャンピオンになっちゃうような犬なんだよ?
うちのSP達とは違うんだよ?
ちょっと目を離した隙に…何で三つ編みにしてるのさ………。

悪気なんて勿論ある訳ない。にこにこしてるつくしにそんな事言える訳もない。
あきらは………あれっ?笑ってる?

「くくっ、黒曜星とお揃いか?
碧、よかったな!明日になったら綺麗なソバージュだ♪」


「そうそう!
ふっさふさのふっわふわだよ~♪♪」

「ぷっ」
「………」

笑ってたあきらの顔は固まってる。そのワードにすぐ反応しちゃうのは……やっぱり危機感から…?

「つ、つくしちゃん。
暫く碧を預ける事にしたから、よろしくな!俺もちょこちょこ様子見に来るから♪」

「えっ、そうなの~?
わーい、嬉しーい♪
碧ちゃん、いっぱい遊ぼうね♪♪」


「わん♪」


ぷっ。
上手く話を逸らしたつもりなのかな?
ま、いいけどね。


何にも決めてなかった碧の研修は、結局花沢城でのお泊まり研修になった。

帰り際、心配そうに声を掛けるあきらに対し、碧は特に変わりない。強いて言えば、あきらの姿が見えなくなるまでそこから動こうとしなかった。




数日後


わんわん♪
わん♪♪

朝も早くから鳴き声が聞こえて来た。
もうっ、誰?
まだ眠いんだから大人しくしててよ!
えーと…この声は……あれ?碧?

うちに来て数日たったけど、碧は手の掛からない いい子で鳴くことなんてなかったのに…何かあったのかな…?

「この声、碧ちゃんよね?
ちょっと見てくる!」


「ちょっと待って!
あきらからかも?」


ベットから出ようとしてるつくし越しにスマホのランプが点灯してるのが見えて慌てて呼び止めた。

「碧を引き取りに来たみたい」
「えっ?!そうなの……?」

「仕事で暫く居ないんだってさ。帰ってくるのはだいぶ先で、今日じゃないと引き取れないからって来てるけど…」

「………それって、お城に帰っても碧ちゃん独りぼっちっていう事よね?」
「……だね」

「類………」

やっぱりそうなるよね……。

瞳に涙を浮かべてじっとみつめられたら断るなんて出来る訳ないじゃん。

「いいよ。
碧は大人しくて手が掛からないし。うちのSPとも上手くやってるしね。
あきらにはそう返事しとくよ」


「うん、ありがとう!お願いね♪
ちょっと碧ちゃん見てくるね♪♪♪」


部屋から出て行くつくしの背中を黙って見送った。

さて…返信返信♪


『帰ってくるまで碧は預かるから大丈夫。
うちの門番、なかなか優秀でしょ♪♪』



碧にはちょっと可哀想かもしれないけど……会えた時の喜びはひとしおだよね♪




おしまい



美作城に仲間入り♪


こんにちは~♪
美作城にわんこ 碧の仲間入りです~(*´∀`)♪

さて、花沢、道明寺に続き、美作城でも犬を飼っていたという設定?でラインは盛り上がります。

ここで問題になるのは何を飼わせるか。

あきらくんだからもふもふした子?
でかい子がいい♪
黒ちゃんと一緒で三つ編みにする?
それならアフガンかな~

はい、犬種決まりました(笑)
驚いたのはこの次です!
画像を見ていた1人の隊員。

このアフガンハウンド綺麗!
「美作城のプリンセス」だわ
はい、決まりね

はい、お話を書く前にサブタイトル決まっちゃいました(笑)
……流石だわ

こんな話をしていたのがまさかまさかの大晦日!!
すごくない?(笑)
こうしてぽんぽん ぽんぽん GPSは進むのね…(*´艸`*)

さてこうなると……どうなるんでしょうね?
また来週もお楽しみに~(*´ω`*)


お姫様だもんね~(笑)


お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪


Gipskräuter
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花沢城物語 ~司と桜三郎~ by GPS
- 2019/04/16(Tue) -





ク~ンク~ン……

「……ん?どうした小司郎」

ワンワン!ワン!

「なんだよ、煩せぇぞ、大司郎。言いたいことがあるならはっきり言え!」

……とか何とか言っても俺の真横に来て鼻を擦りつけてる可愛いヤツら。


あの長い試練の日が終って、今ではこうやって一緒に寝そべるようになった俺達。
仕事に飽きたらこうやって共に暮らした部屋で寛ぐんだが、これが結構癒やしになる。

犬なんて絶対に無理だと思ったのによ……いや、流石だな、俺。

顔の横10センチの所に小司郎の鼻があっても驚かねぇし、俺の腕枕っていう誰もが羨む場所を独占してる大司郎。
つくしもこんな俺を見たら、アイツなんて捨ててこっちに来ねぇかな……。

いや、二匹じゃやっぱりダメか?
花沢には三匹居るもんな。

まずは同じ数だけ従えなきゃ「道明寺、素敵!」の声は出ねぇか……?


「………………ヤベ、どうしよ」

ワン?

いや……そう言えば西田がもう一匹犬が居るって言わなかったか?
今ならもう一匹ぐらい容易いんじゃね?此奴らはこんなに俺様に懐いてるんだし、それを見ればもう一匹もすぐに……。

それならって事で急いで西田を呼びつけた。


「お呼びで御座いますか?司様」
「おぉ!この前もう一匹居るって言ったよな?此奴らみたいな犬がよ」

「は?は、はぁ……居るには居ましたが」
「居ました?今は居ねぇのかよ」

「……はい、今はもうここには居りませんが」
「何処行ったんだよ。すぐに連れ戻せ!」

「は?いや、それは出来ないかと思いますが……」

何だ、この西田のアヤシい態度。
なんでそんなにモジモジしてんだよ!あの時はすげぇ調子よく「もう一匹如何ですか?」なんて言いやがったクセに!
異様に瞬きの回数が多い西田を目の前で睨み、「吐け」とひと言言えば思ってもみなかった答えが返ってきた。


「じ、実は司様が小司郎と大司郞を連れて花沢様をお訪ねになった時、もう一匹をもらっていただけないかとお話ししたのです。司様は三匹目は無理だと言われましたし、それならば動物好きのお二人にと…。
ですからボストンテリアは現在花沢様のところですくすくと育っていると思われますが……」

「なっ……なんだと!!って事は類んとこは四匹居んのか!!」
「そ、そうなりますっ!はい!!」


ちょっと待て……。
って事は俺にあともう二匹飼えってのか?

いや、それは無理。どう考えても無理。
俺の顔を貸して、腕を貸して、残りは膝枕ぐらいだろう!!それ以上は貸せねぇ……。
だから三匹までが限度!


「西田、取り返しに行くぞ!」
「はっ?!何をで御座いますか?」

「俺の中司郎だ!」
「な、中司郎?そんな無茶なっ!」

「喧しい!ヘリを出せ!いや……今日は橋で行く、すぐに車を用意しろ!」

「……畏まりました」




**花沢城**



「あのう、類様、つくし様」

「どうしたの?田村、真っ青な顔して」
「具合悪いの?田村さん」

「いえ、そうではないのですが……お客様がお見えなのですが、どうもご機嫌が悪いらしくて」

「は?機嫌の悪い客?」
「あら、私達に何か相談かしら?」

「琥珀達に見付からないように応接室にお通しして御座いますのでお越しいただけますか?」


珀達に見付からないようにって……そんなの一人しか居ない気がするんだけど。
「珀達って……道明寺なの?」
「お仕事の話じゃないなら、後で呼んでね」と気を利かせてくれた…と言うか逃げたつくしと離れて応接室に入れば、
仏頂面で戦闘態勢の司と、暑くも無いのにしきりに額の汗を拭う西田さん。

司に喧嘩吹っ掛けられる謂れは無いんだけど?


「何かあったの?司」
「……俺の……俺の 中司郎を返して貰う」

「……言ってる意味が全く 全然 解らないんだけど?」

西田さんに視線を移せば、額からは滝の様な汗!!

……気の毒に…

大方の予想は付くけどね…ウチ 四匹になったからね…負けてられないとか、元々は俺が飼う予定だったとか、そんな感じ?

……何か…想像して腹が立って来た💢


「と、兎に角返して貰うっ!」
「……………………」

「中司郎は何処に居る!」
「ウチには、そんな名前の家族は居ないよ」

ガタッ!!

応接室の椅子を蹴飛ばして立ち上がった司を制して、座る様に睨み付けた。


「……司…座って」
「……………」

「あのさ…まず 中司郎ってのは止めてくれる?中司郎じゃないよ。桜三郎って名前だから、ハルってよんでる。それから、西田さんからはどこまで話聞いてるの?ウチに来るまでの事しか聞いて無いでしょ?」

何か言いたそうにしてる司を視線で黙らせ、話を続けた。

「ハルが西田さんに連れられて来た時、仔犬特有の元気さとか好奇心とか、無邪気さとか全く無くてさ。聞いたら 大司郎と小司郎と兄弟みたいに育ってたって言うじゃん。きっと、三匹はとっても仲良しだったんだろうね…可哀想に……夜泣きも凄かったんだよ…」
「……………………」

「勿論、仲良しだった三匹を用意した西田さんにも、三匹目を断った司にも罪は無いよ。
だけどさ、ハルは?ひとりぼっちにされた、ハルは?」



「だ、だからっ!」

「司…、だから俺が飼うなんて言わないでね」
「……………」

「司が考えてる程、簡単な事じゃないよ?」
「……でも」

「でも、も、へったくれも無いっ!モノじゃないんだよ」
「………………」

「………ハルの、ハルの気持ちを一番に考えてやってくれないかな?」


わんわん♪
わん、わんわん♪


中庭から皆の声が聞こえて来る。
つくしに甘える四匹の声、三匹の先輩に甘えるハルの声。

その声に気が付いた司は、窓際まで歩み寄り様子を見ていた。
西田さんは頻りに頭を下げていたけど、
気にする事など無いの意を込めて俺は頷く。


「なぁ、類」
「……ん?」

「中…、いやハル楽しそうだな…」
「でしょ?でもね 司、あんな風になるまでさ、結構かかったんだ…」

「………そっか……悪かった…」
「いや、判ってくれればそれでいいよ」


「はぁ!!」
「……なに?」

「何で大司郎と小司郎まで一緒に遊んでんだよっ!」
「あれ、知らなかったの?一昨日も来てたよ?」


「はぁーーーー!俺も誘えよっ!」


ぷっ。誘って貰えなかったんだ…。
つーか、普通逆じゃない?
ま、司だもんね。


「よし!俺も向こうに行くぞっ!!」

勇んで部屋を出て行くのはいいんだけど…分かってるのかな。
あっちには珀がいるんだけど?
存在を忘れてるよね?

まぁいいや。
俺も行かなきゃ。
つくしと二人きりになんてさせられないし!


「あっ、そういや類!
お前あきらが犬飼ってるって知ってたか?」

「えっ?そうなの?」

司が言うには、道明寺城に来たあきらが大司郎と小司郎を見て、多頭飼いすると協調性が生まれるのかもな、とか、うちに連れて行ってみようかな?なんて事を言ってたらしい。

俺も犬は嫌いじゃないから気になるといえば気になるけど、来たら最後、セカンドハウス確定でしょ?
それはどうなの??

ひっきりなしに喋る司の言葉なんて右から左。どうしたもんかと考えてた。


「大司郎!小司郎!来いっ!!」


わん♪
わんわん♪


えっ?
あぁ、もう池まで来てたんだ…。

向こうからは二匹が駆け寄って来る。

ふーん?
ほんとに懐いてるんだ……。
あの司にねぇ……。


「お前等なー、勝手に来るんじゃねぇ!
ちゃんと俺に言ってけよな」



いやいや…司……それはムリ!
っていうか、そうじゃないよね?


うーーーっ!
わん!わわんっ!!


あっ…忘れてた……。


大司郎と小司郎が司の足元で短い尻尾をふりふりしてる所に珀が凄い勢いで走って来てて、その後ろを桃、菊、ハル、少し離れてつくしも追って来てる。


「うっ…うわっっ!
おい、類!!なんとかしろっ!!」



ふぅっ、仕方ない…。


「は」

わわんっ!!

「うわっ!!あっ……」


バッシャーンッ!!


………また?
そんなにうちの池好きなの?


バッシャーン!!


珀から逃げようとした司は足元にいた大司郎と小司郎に足をとられて、また池に落ちた。菊はそれを見て池にダイブした。


菊……。
またシャンプーだね。


キューン…
クーン……


「大丈夫だよ。お前たちは落ちないでね。
菊、come!」



またしても襟首を咥えられ、司は菊に引っ張られ池の浅瀬に連れて来られた。


「ねぇ、司。泳げるよね?
今度からは助けないからね!」


「うっせー!!
お前が早くあいつを止めないからだろ?!
次があってたまるか!!」


「司の苦手意識が抜けないせいでしょ?
うちに来るなら慣れてよね!」

「菊、good!
でも、水遊びが好きなのは知ってるけど、むやみやたらに飛び込んじゃダメだよ?
つくしが大変なんだからね」



くーん……


「道明寺…また落ちたんだ……。
はい、これ」

「うっ、うっせー!」

悪態つきながらタオルを受け取らないでくれる?

「菊ちゃん、また遊んでもらったのね~♪」

つくし…それも違うと思うんだけど……。


きゅぅ~ん……


「大ちゃん、こーちゃん、大丈夫だよ~♪
あらっ、ハルも?
うふふ、ハルは優しいね~」


濡れた司の体を三匹揃って舐めまくってるのに、司は怒ろうともせずにされるがまま。

「ハル…ありがとな。
一緒に飼ってやれなくて悪かったな……」



わん♪♪


くすっ。
以前なら考えられない光景に感動すら覚えるんだけど。


わうっ………?


「珀、司も努力してるんだよ。
今度からは少し大目にみてやってね?」



………わぅん…



「何だよ!大目にみてやってって?!
襲わないようにちゃんと叱れよ!!」



うーーー!


「珀…もう大丈夫だから…ね?」


……わん…


ふぅ。
鬼ごっこはまだまだ続きそうだね……。



パシャッ…バシャッ……


今日もそこには静司郎とラスカルが、居た。






おしまい





三匹揃った画像はなく…作っみました♪♪



こんにちは~♪
今日はわんこの再会?編です(*´ω`*)

どうもGPS、司くんの話で悩む傾向がありまして……。
それなら司くんと会い損ねたハルのお話を書いてみたらいいんじゃない?
なんてことになり、こんな話が生まれました~(*’ω’ノノ゙☆パチパチ


そしてそして!
じゃじゃーん♪♪



花沢城物語のマップ?が出来ました♪

ええ、とある読み手さんに言われたんですよ。
どこに何がいるのか分からないと…(笑)
これでどこでどの動物が飼われているのか一発です(*´∀`)♪

勿論、絵はPサマが描いてくださいました♪
そしていつもおんぶにだっこのGも今回は文字入れで頑張りました(笑)

えっ?見にくい?

はっはっはっ…
そこはご容赦を~!!

今後も不定期で更新していきますのでご参考までに眺めてみてくださいませ~(^人^)

お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪



Gipskräuter

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花沢城物語 ~美味しい卵と上手い話~ by GPS
- 2019/04/09(Tue) -




西門城の朝は想像以上に喧しい声で始まる。

コケコッコー!!!コケー!コケー!
コケコッコー!!!

ピィーーー!ピィーーー!!


「…………朝か」

チラッと窓の外を見たけど……まだ暗くね?
もう少し寝かせて欲しいんだけど……昨日の夜、遊びすぎたし。


コケコッコー!!!コケコッコー!!!


「…………わかった。起きれば良いんだろ」


……ったく!なんでこの俺が毎朝餌撒きに行かなきゃいけねぇんだよ!
こんなの庭師がやっても同じだろうに。

って、思うけどこいつら俺以外の人間が近寄ったら足蹴りするからな…。
マジ、凶暴で困る。
やっぱり半年前に興味本位で孵化させるんじゃなかったな…。


<半年前>

執事の山西がニコニコしながら竹籠の中に入れた玉子を持って来た。

「総二郎様、こちらは農家の娘さんが持ってきた玉子なんですが随分と美味しいらしいですよ」
「玉子?そっか。じゃ、料理長にでも渡したらいいんじゃね?」

「はい!早速そうしましょうね。なんでも有精卵だそうですから」
「…有精卵?…って事は……」

「はい、このまま温めたらひよこになると思います。そう考えたら可哀想ですかねぇ💦」
「……ひよこ?」

ひよこが産まれたらニワトリになる。
ニワトリがいれば毎日卵を産む。
毎日卵があれば料理好きのつくしちゃんに届けられる……。

これ、よくね?

…………これなら類も文句ねぇよな?
つくしちゃんが喜ぶんだ。くくっ、つくしちゃんのお強請りにはめっちゃ弱いからな!


**


「だからって何も全部孵化させるんじゃなかったなー!
まさかもらった玉子が200個だとは思わねぇじゃん!」


確かに全部が孵らないし雌じゃねぇから良いけど、無事ひよこになった奴らは半年経てば立派なオトナ。
今では西門城の一画には養鶏場が作られている。

「申し訳御座いません💦私共で与えてもいいのですが近寄ると足蹴りが……」

山西の手の甲には見事にニワトリの爪の跡……蒼穹並みに鋭いんだな、此奴ら。

俺が食われるのを助けて本来のニワトリにさせたとでも思ってんのかな……。
ヤケに俺に懐いてて怖いんだけど。


「総二郎様、馴れていると言っても充分に気をつけてくださいませ!
お顔に傷など作られると召使いが仕事になりませんので!」

「……あぁ、判ってるって。心配すんな」

そう言いながら俺は今日も餌をやった後には卵の回収に精を出す。
そして今日、初めてつくしちゃんに卵を送ろうとしてるって訳。


ピューーーーー!!

指笛を鳴らせば蒼穹が疾風を従えて俺の所にやってくる。
左腕を出せばそこに真っ直ぐ降りてきて精悍な顔を見せてくれる。

同じように疾風も来るが疾風の指定席は俺の肩。
俺の顔に傷付けそうな勢いで擦り寄ってくんだよな、これが!


「蒼穹、今日も配達頼むわ!つくしちゃんのところにな!」

ピィーーー!ピィーーー!


さて、どのぐらい送ってやろうかな♪

この日の為に、三週間の玉子運搬の訓練を要した。
チーズとは勝手が違うし、一度チーズを落とした経験のある蒼穹は、真剣だった。
俺への忠誠心なのか、つくしちゃんへの愛なのか、鷹の矜持なのか…兎に角真剣だった。
そして、今日だ!

いつもより、凛々しく見えるのは気のせいだろうか?やる気が漲っている。

軽量且つコンパクトな特注のバスケット型玉子入れに、我が西門の朝取り玉子を五個。
発注した時は「宝石でも運ばせるのですか?」と聞かれたくらいだ。
流石に「玉子です」とは、言いそびれた。


「よしっ!行ってこいっ!!」


ピィーー!ピィーーー!!



今日も穏やかな花沢城


「……あっ!今日も蒼ちゃんと疾ちゃんが来た♪」
「またなの?昨日も来てたよね?」

「……あれ?何か持って来たみたい」
「チーズじゃないの?」

「バスケットみたいなの持ってる」
「…ぁ…本当だ…」


「…見て♪玉子が入ってる…西門さん家の朝取り玉子だって♪」
「総二郎のとこ?いつの間にニワトリも飼ったんだろ?」
「有精卵だから栄養満点だって♪♪」
「ふ~ん」


二日目、三日目、四日目……、五日目のランチタイムの事。


「西門さんの玉子、本当に美味しいわね♪」
「そうかな?つくしが愛情たっぷりで料理してくれるからじゃない?」

「…////もうっ類ったら……あ、あのね」
「ん?」
「この玉子って有精卵って言ってたじゃない?」
「……ん…」
「って事は…これ温めたら産まれるのよね?……ひよこが……可愛いだろうなぁ~」

「……………つくし……」
「うん?」

「あのさ……確かにひよこは可愛いよ?でも、直ぐに大きくなっちゃうよ?」
「そっかぁ~でもでも、ひよこ……」


コンコン


「……お食事中に失礼いたします」
「ん?どうした 田村」
「……あの……西門様が……」


ピィーーー♪


「ツクシチャーン♪♪」
「おいっ、朝陽!待てっ!」


はぁ。
またうるさいのが増えちゃった……。


「きゃー、朝陽ちゃん!久しぶりね~♪」
「アサヒ、イイコ♪ツクシチャン、ダイスキ♪♪」

「よっ!急に悪いな。
おっ、うちの卵か?美味いだろ~!」

「うん、すっごく美味しいよ~!
いつもありがとね♪♪」


「で、何しに来た訳?」
「まぁそう急かすなよ。こっちで待ってるからゆっくり食えよ」


勝手にソファーに座って寛いでるけど、ここうちなんだけど?
ま、言っても無理か……。


「あれ?こんなやついたっけ?新入りか?」

もうっ!
待ってるんじゃなかったの?
こんなんじゃゆっくりご飯も食べられないじゃん!!

「あっ、その子ね、桜三郎っていうの。西田さんに貰ったんだ~♪」
「へ~、西田さんから…ねぇ……」

つくしの足元にいたはずのハルは何故か総二郎の足元に移動して、ふんふん言いながら匂いを嗅いでる。

ハル…そいつは天敵だからね!
ちゃんと匂いを覚えておくんだよ!!
なんなら噛みついちゃっても怒らないからね♪



「で、どうしたの?」

結局食事をしている間、ハルはずっと総二郎と遊んでた。今も総二郎の隣にちょこんと座ってる。
ずっと隣に寄り添うハルを見て、「犬もいいもんだな」なんて、総二郎もハルを気に入ったらしい。

「ねぇねぇ、西門さん!
あの卵って有精卵なのよね?温めたら孵化するのよね?」

「ちょっ、つくし!その話はさっき終わったでしょ!」

あんたが入ってくるとややこしくなるから!
早く追い返さないと、この顔は何か企んでるんだってば!!

「ん?つくしちゃんはニワトリに興味あるんか?
けど孵化はやめといた方がいいんじゃね?
雄雌どっちが産まれるか分かんねぇし、何羽孵るかも分かんねぇからな」


「え~……。でも、そうよね…選べないのよね……」

もうっ、つくしってば!
どう言ったら諦めてくれるのさ?!

「つくしちゃん!そんなにほしいならうちの貰ってくんねぇか?
ひよこからってのは無理だけど、選び放題だぜ?」

「ちょっと総二郎!余計なこと」
「えっ!いいの?!」

「ちょっ、つくし?!
分かってる?
ひよこじゃないんだよ?ニワトリだよ?大きいんだよ?」

「でも例えば…雄雌一羽ずつならいいんじゃない?
採れたて玉子を食べれるんだよ?」

「…………」

城にはたくさんの動物がいるっていうのに、この上まだ増やすの?
それに!
ニワトリだよ?ニワトリ!!
朝うるさいでしょ!

「ねぇねぇ、西門さん!
飼いたいんだけど、ニワトリってよく分からないし選んでもらってもいい?一羽ずつ♪♪」

「ああ、おやすい御用だ。
近いうちに連れてくるよ」


なんなのさ……。
俺の意見は無視?
俺…これでも王様なんだけど……!

言っても虚しくなるだけの言葉はぐっと飲み込んだ。
せめて…せめて……!

「総二郎…。卵をよく産む子にして…」

そうじゃないとまた来るでしょ!

「あー…了解!
ただな、環境も変わるし、絶対なんてのもねぇし?
心配すんな!これからも蒼穹達に届けさせっから」

「えー、いいの?うれしーい♪
西門さんありがと~!」


………。
だからそれがイヤなんだってば!!

つくしと話す総二郎の視線がこっちを見てニヤリと笑った。

「類、可愛がってくれよな!」

あっ……やられた…?
もしかして始めからうちに鶏を押しつけるつもりだったんじゃ……?
ユキちゃんっていう前科もあるじゃん!

「どんな子が来るんだろう?
類、楽しみだね~!」

「そう…だね」

つくしがそんな企みに気づく訳……ないよね…。



後日、総二郎は二羽のニワトリを引き連れてやってきた。
つけられた名前は「玉ちゃん」と「ゴッチ」………うん、いいんだけどね。

つくしは毎日楽しそうに玉ちゃんが産んだ卵を取りに行ってて、食卓に玉子料理を並べてる。

俺はといえば。

毎日どうしたら総二郎を出入り禁止に出来るのか考えてた。



おしまい








今日のお遊び♪



こんにちは~♪

本日の花沢城は鶏です~(*´∀`)♪
西門城は着々と鳥屋敷になってます(笑)
総ちゃん…鷹に起こされ、鶏に起こされ………お寝坊は出来ないようです( *´艸`)


ある日のライン

玉子?卵?

これ、二次を始めてからよく調べるんですよね~。
どっちだろ?みたいなのが多いんですよー!
そして調べても迷う事が多いんです(笑)
今回は食べる時は玉子という事で落ち着いたんですがね(笑)



可愛い~♪♪



お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪


Gipskräuter


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花沢城物語 ~見習いSP ハル~ by GPS
- 2019/04/02(Tue) -





「それではこちらが先日お話ししたボストンテリアでございます。
可愛がってあげて下さいませ」

道明寺城から西田さんがやって来たのは桜が舞い散る春の日のこと。
「まるで入学式みたい」ってウキウキして迎えたのはつくしだったけど、西田さんの様子がおかしい。

何故かソワソワしてるしバスケット持ってる手が震えてるし。
目が泳いでるよね?俺の顔、見ないようにしてるよ……ね?


「西田さん、どうかしたの?なんでそんなに震えてるの?」
「あら?うちは道明寺より寒いのかしら?道明寺って1番南だから暖かいもんね!」

「はっ!いえ、そうではないのですが……」
「気温じゃないならなんなの?風邪引いてるの?
ここに南の風邪菌とか持ち込まないでよ?」


「い、いえ風邪なども引いておりません。ご心配なく、花沢様」

「…………」

「えっと、じゃあこの子、見てもいいですか?」
「あっ!はい、どうぞ!」

「…………」

何なの?バスケット渡すのにそんなにドキドキしなくてもよくない?
もしかして……五匹居るとか言わないよね?一匹だけって話だもんね?

つくしは西田さんからバスケットを受け取って慎重にテーブルの上に置いた。
その足元では珀、桃、菊も興味津々なのかキチンとお座りして新入りを待ってる。

「珀、まだ子供だからいきなり吠えちゃダメよ?」
「…わん♪」

「桃ちゃんと菊ちゃんも、この子は小っちゃいんだから守ってあげてね?」
「「わんわん♪♪」」

「じゃあ開けるねぇ~!……きゃああぁーっ!可愛いーっ!!」


…………クゥ~ン


つくしが抱っこして俺に見せてくれたのは白と黒のボディカラーの小さいヤツ。
ちょっとムッとしたけどつくしの胸に凭れ掛かるようにして小さい身体を余計丸めてた。

「いやぁーん!本当に小っさいねぇ!見て見て、類!」
「……うん、子供だからね」

「可愛いっ!珀、桃ちゃん、菊ちゃん、ほら!お友達だよ~!」
「「「わんわん…わん♪」」」


…………クゥ~…


あれ?もしかして元気がないの?
まさか……この子が病気っ?!

「西田さん……この子、元気だったの?それともこれが普通のテンション?」
「はっ!いや、その……ですね」

「どういう事?まさか病気なのに花沢に持ってきたの?」
「とんでも御座いません!そういう事ではないのです!」

「じゃあどういう事?どうしてこんなに項垂れて顔を上げないの?!」
「花沢様、申し訳ございませんっ!!」


「類……私が嫌われてるのかしら……」

ぐったりしたボストンテリアを抱いたままつくしの目に涙が……!
それを見た珀がギロッと西田さんを睨んだら、桃太郎と菊次郎がゆっくりと彼の方に向かって歩いて行った。
その顔……マジで怖いんだけど!二匹ともっ!


「西田さん、説明して」

「実は……ですね。この子は司様の小司郎と大司郎と同じブリーダーから譲ってもらった犬なんです。
城に来るまでは三匹仲良く遊んでいたと聞いております。
ですが司様が犬をお育てになっている間、その二匹から引き離しましたら途端に元気が無くなりまして……」

「独りぼっちにさせたから?」
「どうして三匹とも司に任せなかったの……って司には無理だったね」

「そうなのです。二匹でも無理かと思いましたが、何とか二匹は司様に馴れてくれたのです。
ですが三匹目は司様が無理でしたので、それで花沢様に是非…と思ったのです。
ここに居ればあの二匹も時々は来るでしょうし、お二人なら可愛がって下さるでしょうし」

「それなのにどんどんこの子が元気無くなったの?」
「そうなのです。私ではもうどうしていいやら……花沢様、この子は元気になるでしょうか?」


…………判んないし!そんなの!
でもつくしはそんなテリアの頭を撫でて、流れる涙を拭いてるし。

「大丈夫だよ、ここには沢山のお友達がいるよ?
珀も桃ちゃんも菊ちゃんも優しいよ?
たまには鳥さんも来るし、真っ白なユキちゃんも居るよ?
黒ちゃんなら背中に乗っても怒らないし、池に行ったら足を洗ってもらえるよ?
小さい方がいいなら八子と潤君も居るから淋しくないからね……」



…………ヤバい!俺までうるうる……


「…いいよ、判った。この子の心の病気はうちで何とかする。
西田さん、ちゃんと面倒みるから安心して」


「ありがとうございますっ!花沢様!!」
「……その代わり今回の橋の補修は全額道明寺に頼む」

「…………は、はい!」


ありがとう御座います、宜しくお願いします。と何度も頭を下げて帰って行く西田さんを見送り、
つくしに抱かれている小さいボストンテリアに視線を移した。
ソファーに座るつくしを囲むように、足元に座る三匹。その視線も彼女に抱かれいるそれに向いている。

皆、優しいんだよね……


「ね、皆で沈んでてもどうしようもないよ?まずは……名前からだね」
「…そ、そうよね♪皆で考えよう?」

「ねっ、桃ちゃん菊ちゃん、珀」

「「「わん♪」」」


窓の外を見れば、風に吹かれて旅立つ桜の花びらで、空気までもその薫りがするみたいだ。
同じ様に外を見ていた彼女が、


「ねぇ、こんなに桜が綺麗なんだもん、
桜って字入れたいよね?」

「……そうだな……」


それまで様子を伺うように控えていた田村が、思い付いたように声をあげた。

「桜は、ハルとも読みますよ」

「うわ♪そうなの?」
「うん、ぴったりじゃない?」

「じゃあ……琥珀、桃太郎、菊次郎の弟でもあるから……桜三郎(はるさぶろう)は?」


……毎度思うのだが……俺の奥さんのネーミングセンスって……どうなのかな?
そんな事を一瞬思った沈黙を善しと理解したらしい……


「君は、今日から桜三郎よ♪ハルちゃん楽しい事沢山しようね♪♪皆も宜しくね♪」

「「「わん♪♪」」」


つくしの膝の上で身体を丸め寂しげな表情だったハルの表情が、少しだけ嬉しそうに変わった気がした。

このまま、元気を取り戻してくれると良いな。


あれから、三週間。

最初の一週間はハルの事を可哀想だっ!と思った自分に嫌気がさした。
三匹の部屋と一緒にハルの寝床を作ったのだが……ハルの夜泣きが凄かった。
おやすみのハグをして電気を消して、寝静まると始まる夜泣き。
結局、つくしまでが泣きそうな顔で二人のベッドにハルを連れて来る。
もれなく、三匹も付いて来る。


ハルッ!!つくしの胸にしがみつくんじゃないっ!


出水先生の診断は、寂しさが一番のストレスになっているのでは?ボストンテリアは感受性が高いですから、との事。

お陰で最初の一週間、俺達は桃、菊、珀そして、ハルと寝ていた。

やっぱり……橋の補修工事が終わったのを見計らって壊してしまおうか…と思った事もあった。

桜の花びらが全部旅立ち、緑色に変わろうとする頃には、元気を取り戻したらしいハルが桃、菊、珀にじゃれながら庭で転がっているのを見られる様になった。

城内にいる動物達とも仲良くなったみたいだし、身体も少し大きくなったみたいだし、ボストンテリア持ち前の正義感の強さと紳士っぽさが出て来た。
そして、古参の三匹と同じ『つくし love❤️』には、田村と笑ってしまった。


「どうやら、SPのプレートを増やさないとですね」
「くくっ、見習いからだよね?」
「えぇ、見習いからですね」


わんわんわんっ!
わんわん!!

わわわん、わんわんっ!!!!!

聴いた事もない様な鳴き声に階下を見れば、
ハルが物凄い形相で何かを睨み付けていた。


その先を見てみるとそこにいたのは静司郎。その足元にはラスカルもいる。静司郎は相も変わらず微動だにしてないけど、その顔はハルの方を向いてた。


もしかしてちょっと動いた?
動かないと思ってた物が急に動いてびっくりして鳴いてる?

ちょっと面白くてバルコニーからその様子を眺めてた。


うー、わわん!!
わん!…わ……わん……?


始めの勢いはどこに行ったのか、鳴き声は尻すぼみになってる。

ぷぷっ。
あんまり動かないから何に吠えてるのか分かんなくなったとか?

鳴き声は止んだけど、耳は後ろに伏せたまま。なんだか妙に低姿勢になって静司郎に近づいてく。

ぷっ。匍匐前進してるみたい。
どうするつもりなんだろ?
ま、あいつ等がいるから大丈夫だよね?

ハルの後ろには珀、桃、菊がいて、尻尾を振りながらハルを眺めてる。


うー!
わん、わわん!!


あっ……。
ラスカル……。

静司郎の足元にいたラスカルがひょこひょことハルに近づいてく。その距離が縮まると同時にハルの鳴き声が響き渡る。

声に臆する事なく近づくラスカルと、怖じ気づいたのか固まったハル。

ラスカルはあいつ等で免疫が出来てるだろうけど、ハルは初めてだもんね。まだまだおこちゃまだし。

おっかなびっくりのハルに近づいたラスカルは首輪に手を伸ばそうとしてる。

池まで引っ張ってくつもりなのかな?

「類様……よろしいのですか………?」
「よろしくはないけど、大丈夫でしょ」
「は、はぁ……」


『珀~?桃ちゃーん?』
『菊ちゃーん、ハル~?』


わんわん♪
わわん♪


「くすっ。ほらね♪」


つくしの声に珀、桃は回れ右で猛ダッシュ。菊は新入りハルと呼ばれた方向をキョロキョロ。
肝心のハルはラスカルに首輪を捕まれてるから動けない。でもつくしの元に行こうと一生懸命足を踏ん張ってる。

「「あっ……」」

ラスカルの手が緩んだのか?それとも離したのか?
踏ん張ってた勢いでハルが後方に転がってった。

「大丈夫でしょうか……」
「………」

二人揃って心配で視線はハルに釘付けだった。

なのに!

起き上がったハルはブンブンと体を振るわせると、何事もなかったように菊と一緒につくしの元へと駆けていった。


「この城に来た時はどうなる事かと心配でしたが、もう大丈夫なようですね」
「だね」


つくし付きのちっちゃい見習いSP ハル。
これからどんどん逞しくなってくのかな?


「さあ、類様。
続きを済ませましょう」
「あい」




その後もハルは闘司郎に追いかけられたり、理雄、明日香、星花を追いかけて砂をかけられたり穴に入り込んで出れなくなったり、空から近づいてくる蒼穹と疾風に飛びかかったり。
わんぱくぶりを発揮させては俺達を笑わせてくれてる。

『見習い』がとれるのはいつになる事やら…。
ま、だいぶ先の話だろうね、くすっ。




おしまい



今日のお遊び♪


こんにちは~(*´∀`)♪
今日はわんこです♪

花沢城にわんこが増えました♪
なぜ、増えたか?

だって……誰かが
「大と小はいるのに中はいないの?」
的な発言をするんですもの(笑)
そしてそして司くんにもう一匹は無理じゃないですか!!(*´艸`*)

鼻ぺちゃトリオで一緒に飼わせたかったんですけどね~。
でもいいんです!
可愛い名前をつけてもらって幸せだから♪♪

ちなみにタイトル画像……
これはボストンテリアなのか、フレンチブルドッグなのか!
そこはどうか突っ込まないで~!(笑)



これ、めっちゃ好き~(笑)


お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪




ごめんなさい~!!
予約間違えました………Σ(゚д゚lll)
言われてびっくり……

来てくださった皆様、すみませんでした(*-ω人)



Gipskräuter

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花沢城物語 ~アサヒ イイコ♪ 後編~ by R & GPS
- 2019/03/27(Wed) -





何だか寝不足気味の朝陽を連れて帰って、俺の執務室で2人きり。
こいつを正面に置いて腕組みをした。


「朝陽、ちゃんと出来たか?」
「アサヒ、イイコ!アサヒ、ガンバル!」

「よし!じゃあ言ってみろ!」
「……ピィ!」

急に男前な顔付きをした朝陽にズッコケそうになった!

「朝陽、そこで類の顔マネはしなくていい!台詞だ、台詞!!」
「…ピィ?!」


そう、俺が頼んだのは「つくしちゃんの台詞じゃなくて類の台詞を覚えてこい!」だった。
普通インコ・オウム類は男の声だとあんまり言葉を覚えないんだけど、ここは朝陽の能力を信じての「頼み事」だった。


「……ツクシ、カワイイネ。モット、ヒロゲテゴラン❤オレノモ、オネガイ❤アッ、キモチイイヨ❤ジョウズニナッタネ❤」

「……類、お前ってヤツは。続けろ、朝陽」


「…スゴイネ、コンナニアフレテ❤ドコガイイノ?ココ?❤モウイッカイイレルヨ❤」

「……何回やったんだ?そんなに体力あんのかよ、あいつ。他は?朝陽」


「ツクシ、モットコエ、キカセテ❤アマイノ、モットチョウダイ❤……ピィ」

「……良く強請るんだな、類。もうないのか?朝陽


「ツクシ!イケッ!!イッショニ、イクヨッ!!ピィーー!!」

「お前がイッてどうすんだよ!
よし…でもいいだろう!頑張ったな、朝陽、ご苦労さん!」



さてと……じゃあ今度は朝陽を司とあきらんとこに行かせるか!


俺はこの言葉を覚えた朝陽を道明寺城と美作城に向かわせた。
あいつら、どうするかな~♪



次の日、怒り狂った司とあきらが花沢城に向かったのは言うまでもない。



***


バタバタと廊下が騒がしくなる

また?
今度は何?
と、思っていると、類の執務室がバタンと開いた!

「おい! 類!」
「お前なぁ!」

そこには目を釣り上げた司とあきら

「なに?」
「お前なぁ、総二郎の鳥に何を覚えさせてんだよ!」

「鳥?」
「しらばっくれるなよ! あの鳥がだな、なんか////エロい////事をだな////」

エロい事?
それって朝陽の事?
もしかして総二郎のやつ、朝陽を司とあきらの所へも行かせたわけ?
そこで、俺達のリアルな愛の営みを聞いた訳?

「それが何?」
「何じゃねえだろ? あの鳥がそんな言葉を覚えるぐらい、やりまくってんのか?」

「だから?」
「だから?じゃねぇだろ!」

怒りモードの二人に対し、類は深いため息を一つ吐く

「あのさぁ、言っておくけど、つくしは俺の妻! しかも深〜く愛し合ってる。 そういう行為も普通の事だろ?」

二人はぐうの音も出ない

「でっ、でも! 何も鳥に覚えさせる事ねぇだろ?」
「じゃあ、お前らも次々動物を連れてくるなよ! あの鳥だって、勝手に寝室に入って勝手に覚えただけだろ? 文句を言うなら、あの鳥をこの城に寄越した総二郎に言えば?」

本当は、わざと寝室に入れたのだが、そんな事を言う類ではない
ここぞとばかりに至極尤もな事を言い、二人を黙らせる

案の定、二人の怒りの矛先が変わってくる

確かに…
類に文句を言うのはお門違いだ
一応…取り敢えず今は類の妻
夜はアレやコレ❤
甘い一夜を過ごしていても不思議ではない

ただ…
その事実をリアルに知ってしまい、かなりショックを受けた
毎晩、あんなに激しい❤をやっているのか?
毎晩、咥えさせて…蜜をすすって…挿入しまくって…イカせまくって……

羨ましい…
かなり、羨ましい…

今まで想像上でしかなかった夜の営みが、リアルに想像できてショックだった!
それもこれも…
総二郎があんな変な鳥を俺達の城に寄越したばかりに…

類の思惑通り、怒りの矛先は総二郎に向かう

「そうだな! 取り敢えず今は類の妻だしな!」
「夜もまあ、夫婦なら仕方ないよな!」

「取り敢えず? 言っとくけど、未来永劫俺の妻だから! お前らの出る幕はない!」

「「ぐっ!」」

再び言葉に詰まる司とあきら

「取り敢えず、今はそう言うことにしてやる!」
「じゃ、お邪魔したな」

二人はそそくさと類の執務室を出る
すると、つくしが丁度お茶を持ってきた

「あれ? もう帰るの?」
「あっ、あぁ///」
「まあな」

二人は今までと違い、つくしの顔がまともに見れない

あの鳥の言葉が脳裏に浮かぶからだ

『ツクシ、モットヒロゲテ❤』
『アマイ、ミツ、イッパイナガレテル❤』
『オレノモ、オネガイ❤アッ、キモチイイ❤』
『イレルヨ❤イッパイ、ツイテアゲル❤』

勝手に膨らむ下半身
二人は、前傾姿勢になりながら、、

「お前も、程々にしろよ」
「体がもたねぇだろ?」

その言葉に、つくしはキョトンとする
そして笑顔で告げた

「大丈夫! 体力に自信あるし、好きだから❤」

えっ!という表情をした後、ガックリと項垂れる二人

「そっか、そうだよな」
「分かっていたんだけどよ、知りたくなかったと言うか」
と、ブツブツ言いながら花沢城を後にする

つくしは、その二人の後ろ姿を見ながら、、

「何かあったのかな?
今日は動物を連れてきていないし、、
あたしなら体力あるし、動物が大好きだからお世話もバッチリするんだけどな?」

と、ポツリと呟いた


司とあきらは、その足で西門城へ向かう
怒りの矛先は既に総二郎に向けられていた



***


「総二郎様っ!!総二郎様ーっ!!」

遠くからすっげぇデカい声で叫んでるのは秘書、山西。
どっかからの襲撃か?と思ったが特別揉め事なんて起こしてねぇし?

執務室の椅子の背凭れには朝陽。こいつもビビって俺の肩に降りてきた。


「総二郎様!!大変でございますっ!」
「どうした?誰が来たんだ?」

「そ、それが道明寺様と美作様が凄い形相でお城の中に入ってこられまして、ただいま門番がお引き留めを……!
あぁーっ!!来られました!総二郎様、如何致しましょうっ!!」

「…………」


司とあきらが?
はぁ……って事は類が開き直ったな?
『夫が妻を愛して何が悪い!悪いのは盗聴させた総二郎だろう』……って感じか?

くそっ、期待外れだったな~!
一発張り倒すぐらいしてくれれば良かったのに。


「……朝陽、頼み事がある」
「……ピィ?」

「忘れろと言った事を忘れろ。今度は思い出せ!」
「ピッ?!!」

「いいか?大好きな総ちゃんの頼み事だ。しっかりやれよ、朝陽」
「……ピ、ピィ……」

狼狽えている朝陽を肩に乗せたまま司達を待っていたら、2人はドアを蹴破る勢いで入ってきた。


「総二郎!!てめぇ、なんて事すんだっ!!」
「やっていい事と悪い事があるだろうっ!!」


「そんなに怒んなよ~、冗談だろ?冗談!」


「冗談で済むかっ!馬鹿野郎っ!!」
「仕事が手に付かないじゃないかっ!!」


「落ち着け!その代わりいいもの聞かせてやるから。
朝陽、出番だ」


「……ピィ!」


この後、隣の部屋に司とあきらと朝陽を閉じ込め、朝陽が最初に覚えた言葉を聞かせてやった。
その時に2人の悲鳴が城中に響き渡った。

俺は数日間、毎朝それを聞いたんだ……ふんっ!!



この出来事で1番の被害者は総二郎なのか?司&あきらなのか?

もしかしたら朝陽……なのか。


1番楽しかったのは類だという事だけは間違いない。




おしまい♪



こんばんは~(*´ω`*)

R&GPS お楽しみいただけましたでしょうか?
りおりおサマが入るとGPSはこうなるんですね~(笑)

ええ勿論GPSにお誘いしましたよ!
が…
「やだ!」
即答でした……ガーン……

でもでもきっとまた何かをご持参くださるはず!!(笑)
きなが~にお待ちくださいませ(*´艸`*)

りおりおサマ、ありがとうございました(o・ω・)ノ))♪


本日20時は『Live and let live』るいかサマ宅での更新もお忘れなく~!!




お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪


Gipskräuter


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花沢城物語 ~アサヒ イイコ♪ 前編~ by R & GPS
- 2019/03/27(Wed) -




「ちょっと、この朝陽を一日借りるね」
「へっ? 借りる?」
総二郎は類の言葉に頭を捻る

「つくしが気に入ったみたいだから、今日だけ特別に宿泊させたいって事!」
「あぁ、、まあ良いけどさ」

類の方から泊まらせろと言う事はかなり珍しい
今まで、いろいろな動物を送り込んだが、目くじら立てて怒りモードだった
それが、、
と思う物の、これでまたここに来る理由が出来たと二つ返事で了承した

そして翌日の朝、、
総二郎の枕元で何やら呟く声がする

「アッ❤ ソコハダメ❤ アァン❤ モット❤ アイシテル❤ アタシモ❤ ルイ~モット~~❤」

ん!?
総二郎は思わずガバッと体を起こす
するとそこには、朝陽が嬉しそうに呟いている

「アッ❤ アァン❤ アイシテル~~❤ ソコッソコッ❤」

はぁ、、と総二郎は頭を抱える

くっそ!
そう言う事かよ!!
類の奴、昨夜の情事を朝陽に覚えさせやがったな!!

「アッ❤ モット~~❤ アァン❤」

って言うか、どれだけやったんだよ!!
朝陽が覚えるぐらいだろ?
って事は最低三時間?いや、五時間か?
で、これどうしてくれんだよ!!

総二郎はしばらくの間、二人のリアルな愛の情事を朝陽の口から聞かされる日々だった



いや、朝陽は俺のキバタンだ。
類の思うように使われて堪るか!!

こうなったら朝陽の言語記憶能力に賭けるしかない。
その前にこいつに出来るかどうかだが……。


「朝陽、ちょっと来い!」

「…………ピィ?」

「いいから来い!」

「アァン、モット~?」
「それはいいから来い!!」

完全にこの台詞、気に入ってるな?とんでもないキバタンだな、こいつ!

俺の前に恐る恐る来た朝陽は心なしか視線を外してる。
怒られるって事だけは理解してるんだな。

それなら話は早い……説教もだが、頼み事をしてやろう。
こいつは頼まれ事が大好物だからな。


「いいか、朝陽。この前類の所で聞いた言葉は忘れろ。
今度、この城で喋ったら追い出すぞ」


「……ピィ!!」

「そう、追い出すぞ!俺は本気だ。
つくしちゃんの言葉はこの先覚えなくていい。判ったな!!」


「……アサヒ、イイコ!ソウチャン、ダイスキ!」

「そう!その総ちゃんの頼み事だ。聞いてくれるか?」

「アサヒ、イラッシャイマセ!!」


大丈夫か?こいつ。ホントに判ってるんだろな?

この後俺は朝陽に「頼み事」をして、もう1度花沢城へ送りつけた。


***


「あっ♪朝陽ちゃんが来たっー♪」
「ピィ♪」

「いらっしゃい♪朝陽ちゃん」
「ピィ♪ピィーー♪アサヒ、イラッシャイマセ♪……マセ♪」


……チッ…暫くは平和に過ごせると思ったのに…、総二郎の奴…記憶操作でもしたのかな?
つくしを何度も何度も鳴かせて、常には言ってくれない言葉を無理やり言わせて…♪
それはそれは 何度も何度も何度もっ!
太陽が昇るまで頑張って…帰してやったのに…。

……………足りなかったか?……………

はっ!!ここは、もっと濃厚なヤツを覚えさせないとダメって事?



♪♪♪~♪~


「類、スマホ鳴ってる。西門さんだよ~」
「ん、ありがと」


『よっ、類!
あのさ、今そっちに朝陽が行ったろ?
悪いんだけど一晩預かってくんねぇか?』

「………」


えっ?まさか懲りてないの?
朝陽に散々覚えさせたんだけど……まさか実は何にも覚えてなかったとか?
また一からやり直しじゃん!
でもまぁちょうどいいか♪♪


『おーい、類、聞いてるか~?』
「ん、聞こえてる。いいよ、明日ちゃんと迎えに来てよね?」

『分かってるって!じゃあよろしくな♪♪』
「あい」


電話を切って朝陽を見たら気まずそうに視線をそらされた。

朝陽…頼むよー!!
あんなに頑張ったのに!!


「朝陽、ちょっとおいで。
つくしはここでちょっと待っててね?」

「えぇー!何か類だけずるくない?
私だって朝陽ちゃんと遊びたいよ~!!」


「すぐ戻ってくるから、ね、つくし♪♪」

ほっぺにチュッてキスして、つくしが真っ赤になってる間に朝陽を連れて廊下に出た。


「朝陽?ちゃんとこの前教えた言葉覚えてる?ちょっとちっちゃい声で言ってごらん?」
「ソウチャン、オコル!ダメダメ」

「ここには総二郎はいないから誰も怒らないよ」
「ソコハダメ❤アァン、モット~?
アサヒ、イイコ!アサヒ、エライ♪」

なんだ……覚えてるじゃん?
どういうことなんだろ?
ま、いっか!
今日はもっと頑張って教えちゃお♪♪
ふふっ、夜が待ち遠しいなぁ♪



:***


そして待ちに待った夜。
2人一緒のバスタイムも終わって後は……ってところで前回同様朝陽をベッドルームに呼んだ。

まぁ、多少は気になるけど仕方ない。
小さな声も逃さないようにするには比較的近くに居ないとね。
でも使うのは耳だけ……だから背中を向けさせて止まり木に止まらせた。

「類……今日も朝陽ちゃん、ここなの?」
「ん、慣れない場所だから可哀想だろ?近くに居ないとね」

「でも、気になる……」
「くすっ、その時になったら気にならないよ……つくし、前もそう言ってさ…」
「やだっ!……言わないで、それ以上……」

「可愛いね、つくし……おいで?」
「……類……うん❤」


この後は前回の5割増しで頑張った!
たまに朝陽を見たら何となくブツブツ言ってる……!
覚えようとしてるんだな?って思ったら余計につくしを啼かせないといけないし!

いつもなら途中で作るマッタリタイムも無しで、朝までガンガンコースで頑張った!!



そして朝……

どっちかって言うとつくしより俺の方がバテてる……。
おはようのキスも出来ないほどつくしを愛してやって、つくしはと言うと…疲れていながらも幸せそうに寝てる。

朝陽は?ってヨレヨレ状態で見上げたら……目があった。


「朝陽……今回も大丈夫?」
「…………ピィ」

「そう……じゃあ総二郎に宜しく……」
「…………ピィ」


良かった……頑張った甲斐があった。はぁ、疲れた。



もう昼前になってから2人で遅い朝食。
昨日の延長でご機嫌なつくしは俺の横でニコニコしてて、真っ赤な顔して凄く可愛い♡

そんな時に総二郎が朝陽を迎えにやってきて「サンキュ!」のひと言で帰って行った。


なんなの?あれ……。



つづく



こんにちは~(*´∀`)
またまた朝陽の登場です♪♪


とある方…

それは『さくらいろ』のりおりおサマでした~♪
GPSに足りない?ない?Rを背負っての参戦(笑)
何でも朝陽が出てきて直ぐに思いついたとか♪
読んで爆笑してしまいました(*´艸`*)

さて…花沢城初めての前後編!
どうなると思います?
朝陽~、頑張れ~♪♪


さくらいろへはこちらからどうぞ (*´∀`)つ




お付き合いくださりありがとうございました(o・ω・)ノ))♪



Gipskräuter

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