お読みいただく前に&パスワード&Index
- 2026/01/01(Thu) -

はじめまして。

Gipskräuter<ジプソクラウター>です。


お越しいただきありがとうございます。


花より男子の二次小説を書いてます。
CPは総二郎×つくしです。


始めは読むだけだったんですけどね。

西門さんとつくしちゃんの、私の中ではあり得ないCPにいつしかどっぷり嵌まってしまいまして。ヘヘっ。

ある日ふと浮かんだ設定で無謀にも書き始めてしまった次第です(汗)

しかも、書き出しは浮かんだんですけどね。あとは、行き当たりばったりでそれぞれに勝手に動いてもらってます(笑)
なので、収拾作業が大変です(´-ω-`)


どの作品も、誰もがハッピーエンドを目指して頑張りまーす。


お話が完結するまではアップしない方針です。その代わりに、創作日記なるものをご用意しておりますので、そちらも覗いていただければ嬉しいです。


誤字脱字等多いかもしれませんが、お楽しみいただければ幸いです(*´∇`*)



最後に。


こちらはあくまで私の趣味のお部屋で、原作者様、他関係者様とは一切関係ありません。


誹謗中傷、荒らし等はご遠慮いただきますよう、宜しくお願い致します。


なお、駄文ではありますが著作権は放棄しておりませんので、転載、配布、二次使用等はご遠慮くださいますよう、宜しくお願い致します。



★パスワードについて★ 追記有り

★Index★



Gipskräuter
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お知らせ【イベント】
- 2018/07/01(Sun) -

Summer Festival
team Soujiro & team Ruiによる夏のイベントを開催します♬


皆さんは『夏』と言われて何を思い浮かべますか?
その中から幾つかをチョイス、『お題』として各々がお話しを持ち寄りました。
誰がどのお題に挑戦したのか?
総ちゃんのお話しなのか?
類のお話しなのか?
また、リレーはあるのか?は…、
お・た・の・し・み♪♪♪

サイトオープンまで、もう少しお待ち下さいませm(__)m



サイトオープン:7月4日(水)0時~9月15日(土)23時59分

お話しスタート:7月7日(土)0時~

コメントはオープンコメントのみ受け付け致します
どうしても秘密でコメントを残したい場合は、各サイト様へ直接コメントをお願い致します。



↓↓↓↓↓ 此方から、どうぞ(*´∀`)♪



バナー⑪



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ふとした笑顔に 後編
- 2018/06/15(Fri) -


俺が牧野につきまといはじめて暫く経った頃だった。


「西門さんって………意外としつこいんだね?
ひょっとしてさ……根にもつタイプだったりするの?」

おいおいおい…この俺にそんなこというのはお前だけだよ。
つーか、何の話だよ?!

唐突な牧野の言葉に面食らいながらも俺はポーカーフェイスを保つ。

「くくっ。
俺がそんなタイプに見えんのか?」

「そうだよね、後腐れのない関係が一番なんだもんね?」

「おっ、珍しく分かってんじゃん。
めんどくせぇ関係なんて御免だね。
来るものは拒まず去るものは追わず…いい言葉だと思わねぇ?」

「西門さんにぴったりの言葉だよね。」

「だろ?」

牧野は呆れたように笑う。
けど次の瞬間立ち止まり俺を見上げた。

「私は去るもの…だよね?
追うのはおかしくない?」

真面目な顔して何を言うかと思えば…。

「お前はその辺の女とは違うだろ、ダチなんだから。
それともその辺の女と一緒の方がいいのか?」

「別に…どっちでも。
私には関係ないし。
でもさ、放っといてほしいときだってあると思わない?」

ほんと可愛くねぇのな、お前。

「まぁそれは…同感なんだけどよ。
お前の場合は放っとくと何するか分かんねぇじゃん?
消えたり倒れたりすんの目に見えてるし?」

「ふふっ。」

「なんだよ?」

「西門さんってそんなキャラだったんだ?
結構お節介なんだね?
いつも澄ました顔してるくせに。」

「うっせぇよ。
お前が手間かけさせっからだろうが。」

聞いてんのか聞いてねぇのか、牧野はまた歩き出した。

こいつの思考回路って一体どうなってんだ?

そんなことを考えていた。

「ねぇ、置いてくよ?
送ってくれるんじゃなかったの?
しょうがないからこれからも送らせてあげる。
どうせ断ってもついてきちゃうんだし……。」

考え込んでいた俺にそう言う牧野はいつもと何ら変わんねぇ。
牧野の中では何の意味も為さない言葉なんだろう。

「素直じゃねぇな、つくしちゃんは。
嬉しいくせに。」

「誰がよ?!」

「「くくっ。あははっ。」」



沈みがちだった牧野に笑顔が戻る。
目の前には太陽のように明るくて温かい笑顔。


ドキッ


はっ?
つーか何だよ、今の??

こんなん見慣れてるはずなのになんでキラキラして見えんだよ?!

ぜってぇ違う!
違うからな?!

んな訳ねっつーの!!

司に惚れてる女だぜ?
冗談じゃねぇっつーの。

俺はぜってぇ、んなもん認めねぇぞっ!!


牧野の笑顔に不覚にもドキッとしたなんて…誰にも言えやしねぇ。

けどその笑顔が俺の中にストンと落ちてくる。

これっていつかそれを認めなきゃいけない日が来るってことか?



なんだっていうんだ?
なんでこんなことになっちまった?

そんな気なんてこれっぽっちもなかったし、今だってねぇぞ?

なのになんなんだよ?!
一体どうしろってんだよ!!


けどまぁ、それも悪かねぇ…か…?

笑顔を前にそんな風に思う自分がいる。

まぁなるようにしかなんねぇし?


いつか来るかもしれない、俺たちの未来。

もしそんな日が来たら…。


バカなことと知りながらも、俺はそんな日が来るのを願っている……のかもしれない。



fin
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ふとした笑顔に 前編
- 2018/06/13(Wed) -

なんだっていうんだ?
なんでこんなことになっちまった?

そんな気なんてこれっぽっちもなかったし、今だってねぇぞ?

なのになんなんだよ?!
一体どうしろってんだよ!!






二人の別れは実に呆気ないものだった。

会長である鉄の女が倒れたことにより、司と牧野の未来は音をたてて崩れていく。
小さなすれ違いが増え、ケンカが増えた。

端から見りゃどうでもいいようなことだっていうのにあいつらはムキになる。

そんなケンカを繰り返していたところに、入退院を繰り返す鉄の女が縁談を押し付けた。

道明寺グループのこれからが司にかかってる。

そんな状況になれば黙っていられないのが牧野つくしだ。
なけなしの金を握りしめてニューヨークへと旅立った。

牧野が何をしに渡米したのかは簡単に想像出来る。けれど俺たちは黙ってそれを見送った。

決めるのはあいつらだ。
俺たちに出来ることは応援してやること、背中を押してやること、ただ見守ること、それくらいのもんだ。
俺たちが口を挟む問題じゃねぇ。

ジレンマを持ちながらも誰も何も言わなかった。

結果、無理して笑う牧野が出来上がった。



司と別れた牧野は俺らの前でひきつった顔で笑う。
それがいかにも不器用なあいつらしい。

けど…見ていてこっちが痛くなる。
そんな牧野を見ていられなかった。

俺はあいつらと立ち位置が違う。
腫れ物に触れるようなそんな真似をする気はねぇ。

けど見ていてあまりに忍びない。
あいつが痛々しくて。

優しい言葉なんかかける気もねぇ。

ただあいつを振り回してやろう。
そうしてりゃ考える暇も落ち込む暇もなくなるだろう。

ただそれだけ。

その日から俺は鬱陶しいくらいに牧野につきまといはじめた。



「もうっ、いい加減にしてよね、毎日毎日っ!
一体なんなのよ?どういうつもり?!」

「そう怒んなよ?
可愛い顔が台無しだぜ、つくしちゃん。」

パチンとウィンクを一つ。
するとたちまち牧野の顔が赤く染まる。

くくっ。
ほんとおもしれぇな、こいつ。

「何笑ってんのよ?!」

頬を真っ赤に染めながら、キッと俺を睨み上げてくる。

「俺にそんな顔すんのはお前ぐらいだな。」

「だったら私なんかにかまってないで他に行けばいいでしょ?
私だって西門さん相手に無駄なエネルギーなんて使いたくないっつーの!」

フンッてな感じで牧野は踵を返し歩き出す。

おいおい言われ放題だな?
こんなところで逃がして堪るかよ?

「たまにはこういうのも新鮮だって言ってんだよ。
それにこーんないい男相手に無駄なエネルギーはねぇだろうよ?」

プリプリと怒る牧野の横に並んだ。

「ちょっと!
なんで着いて来るのよ?
私はこれからバイトなの!
邪魔しないでよ。」

「くくっ。
ほんとお前はつれねぇな。
送ってやるって言ってるだけだろ?
厚意は素直に受け取るもんだぜ?」

怒りの収まらない牧野は一人ずんずんと歩を早める。

けどよ、牧野。
逃げられるワケねぇだろうよ?
なんてったってコンパスが違うんだからよ。

再び横に並び歩調を合わせて歩く俺に牧野はため息をつく。



ここ最近の俺たちはずっとこんなやり取りを繰り返してる。


こうしてる間、牧野はコロコロと表情を変える。

俺はそんな顔を見る度にホッとする。

いつかまた自然とそういう日がくればいいって思ってた。



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ふたりだから
- 2018/05/15(Tue) -

こんにちは~!


だいぶ前のことですが、『ビー玉の瞳』 凪子サマに押し付けたお話で、凪子サマのお部屋でアップ済みのお話です♪



類くん×つくしちゃんです(〃ω〃)


ビー玉の瞳はこちらからどうぞ(*´・∀・)つ




Gipskräuter


この記事のURL | ふたりだから 類×つくし | CM(2) | TB(0) | ▲ top
お知らせ【チャット会】
- 2018/04/18(Wed) -

総ちゃんチャット会、開催いたします!


開催日時は4月21日(土)22:00スタート!
終了は翌22日(日)2:00を予定しています。

総ちゃん書き作家数名が参加予定♥
皆さんも遊びに来ませんか?

21日(土)21:50にチャットルームへのご案内の記事をアップいたしますのでそちらからお入り下さいませ。
チャットルームにはPC、スマホ、どちらからでもアクセス可能です。

総ちゃん好きが集まって(いやいや、他CP歓迎ですよ?)ワイワイお喋りしませんか?
もちろん読むだけでも大丈夫!
この4時間のお好きな時間だけでも全然OKです。

総ちゃん書き作家も常時誰かがいる予定ですが、やむを得ず抜ける場合もございます。そこはご理解下さいね。

チャット会に参加される時はお名前を打ち込んで「入室」をポチッ!として下さい。
それでお部屋に入れます。

尚、マナーを守ってのご参加、宜しくお願い致します。
チャット会にいない作家様の情報等をご本人様に無断で書き込むなどはおやめ下さい。

ご不明な点がございましたらコメントに残してくださいませ。宜しくお願いします。
(個別への返信が希望でしたらメアドを残して下さいね)


それでは21日のチャット会でお会いしましょう~♥ヽ(≧∀≦)ノ


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嘘か真か おまけ
- 2018/04/07(Sat) -

はぁ……流石は西門さん。
私としたことが、先を読まれてしまいましたわ。


センパイからご相談を受け、西門さんのお戻りが今日だと知ってピーンときましたのに…。
はぁっ。残念ですわ。

いつも清ましたお顔をなさってるから…と思っての計画でしたのに…。


桜子のため息は止みそうもない。

それもそのはず。


奇しくも今日は4月1日。
世にいうエイプリルフール。


つくしが妊娠したかもしれないと告げれば、きっと総二郎は馬鹿正直に受け止めるであろう。

そう考えた桜子は、皆で集まることを提案した。
つくしがそれを伝えれば、総二郎はきっとその妊娠を真実とも気づかず疑うだろう。

疑心暗鬼に陥る総二郎は皆の前で悶々と過ごすに違いない。
そんな総二郎を皆でからかってやろう。


そう思っての計画だった。

全てを総二郎に気づかれ、楽しみを奪われた桜子は再びため息をつく。
と同時にプルプルと首を横に振る。


センパイにとっておめでたい話じゃないですか!
それなのにため息は禁物ですわね。



つくしが西門に嫁いで1年と少し。

つくしの勘違いでなければ、西門の慶事になりうるこの妊娠。


しかし桜子に不安の色が走る。


センパイ…大丈夫ですわよね?
いくら惚けているとはいえ、妊娠したかどうかを勘違いするほどではありませんわよね?


天然なつくしを思い浮かべてはやはりため息が漏れてくる。


あぁ、センパイ…。
その事実が分かったのなら早く桜子に教えてください。
こんなにため息ばかりついていたら幸せが逃げてしまうじゃありませんか!
そうならないようにセンパイ…お待ちしていますわよ?



♪♪♪~

桜子の手元でスマホが鳴り響く。

ディスプレイには『西門つくし』の文字。


センパイ…やっとですわね!
さぁお話聞かせていただきますわよ!!

「はい、三条です。」



fin


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嘘か真か 後編
- 2018/04/05(Thu) -

「おめでとうございます。……」

その言葉に胸が一杯だった。
医師は説明をしているがそんなもんは右から左に通り抜けていく。

ただ嬉しくて。
幸せで。

つくしは瞳を潤ませて俺を見上げる。
たぶん俺の目もつくし同様に潤んでいるだろう。

一通りの説明を聞いた俺たちは車に乗り込んだ。

そしてつくしは俺の肩に凭れて寝ちまった。
いつもと変わんねぇその行動に頬が緩んでいた。


つくしの告白は俺にとって衝撃だった。もちろんいい意味で。
なのにそれを素直に信じれなかった自分が情けねぇ。

もっとしっかりしねぇといつか愛想尽かされて出ていっちまうんじゃね?

「つくし、ごめんな。ありがとう。」

寝ているつくしを抱き寄せた。



目が覚めた時、視界に入ったのは白い天井だった。

あれっ?
ここって寝室?
私…確か…?

「起きたか?」

記憶を手繰り寄せていた私の視界に総が映る。
状況がまだ理解できていない私は気づけばスッポリと総の胸の中に収まっていた。

「つくし、ありがとう。
すげぇ嬉しいよ。」

総は私をやんわりと抱きしめる。

あぁ…そうだ、そうだった…。
総の赤ちゃんが私の中にいるんだ……。

総ってばもしかしてずっと添い寝してくれてたの…?

「すぐに喜んでやれなくてごめんな。
お前を少しでも不安にさせてごめん。」

「総?」

抱きしめていた腕が緩んで総が私を真っ直ぐに見つめている。

「お前今日何の日か知ってる?」

そう言って総は照れくさそうに苦笑いを浮かべている。

今日?
何かあったっけ?
何かの記念日?
今日って3月…じゃないや、4月……?!

ハッとして総を見上げると総はやっぱり苦笑いを浮かべている。けど私が気づいたことでその表情は真剣なものへと変わっていく。

「馬鹿だろ、俺。
お前がこんな嘘つくわけねぇのに勘ぐっちまった。
朝から様子がおかしかったのは…お前も緊張してたからなんだよな?
なのに…ほんとごめんな。」

「ふふふっ。」

あまりにも真剣なその様子に自然と笑いが溢れていた。

「つくし?」

「もしかして…みんなに騙されてるって疑ってた?」

「ん、あぁ。あいつらならやりかねねぇし、お前も丸め込まれたのかって考えてた。すっげぇ馬鹿みたいだよな、俺。」

罰が悪そうな総の顔が可笑しくて堪らない。

何か私…いつもの立場逆転しちゃった?
ふふっ、たまにはいいかな?

「もういいから。喜んでもらえて嬉しかったし。
でもね…総。」

「ん?」

「またこんなことがあったらその時はもう知らないんだからね!
ほんとはあの沈黙…すっごく怖かったんだから!!」

瞬間ぎゅっと抱きしめられていた。

「ごめん。
ずっと大事にするから。だからずっと傍にいてくれよ。」

「うん…。」


こうして幸せの中、私の妊娠生活は始まった。

でもね、これ、ほんと大失敗!!
総は言葉通り私を大事にしてくれるんだもん。
私…何にもやらせてもらえないんだよ?
そういう意味じゃなかったんだけどな…。

でも。
それでも私は幸せだから。
総も幸せそうに笑ってくれるから。

エイプリルフールも捨てたもんじゃないのかもね。



fin



次回はオマケのお話です(*´∀`)♪

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嘘か真か 中編
- 2018/04/03(Tue) -

「総?」

黙り込んでる俺をつくしが覗き込んでいる。

何か言わねぇと!
つくしが勘違いしちまうだろ!!

一緒に喜べばいい話だろ?!

「つくし…。」

…いや、ちょっと待て、俺。
そういや、さっきの新聞…。
それに今日の落ち着きはらったつくしの行動。

これって俺を担ごうとしてんじゃねぇか?
さては、あいつらか?
それなら妙に落ち着き払ったこいつの態度も納得がいく。

ただ、いくらエイプリルフールだからといって、つくしがこんな嘘つくか?
そんな疑問を抱きつつも目の前のつくしに目をやる。
不安そうに俺を見つめるつくしの瞳はどちらともとれる。

で、この場合、俺はなんて答えりゃいいんだ?
素直に騙されて、喜べばいいのか?って、これが事実だったら、メチャクチャ喜ばしい事なワケで…。
って事は喜べばいいんじゃね?

「マジ…?」

考えた末にそんな言葉しか出て来ない。

「うん。まだ病院には行ってなくて、もしかしたら勘違いかもしれないんだけど…。」

本当の事を言っているように見える。見えっけど、でもこれにあいつらが一枚噛んでればこれくらいやらせるよな?

俺はいったいこの状況をどう切り抜ければいいんだ?
あー、今すぐあいつらに電話してぇ!
あっ、でも、あいつらが噛んでんなら更に騙されんのか?
ったく、どうしろってんだ?

「それでね、私、ちょっと不安で桜子に相談したの。そしたら、せっかくだからみんなで集まろうって話になっちゃって…。」

おいおい、よりによって桜子かよ?
つーか、この状況であいつらと集まるのかよ?

「で、いつ集まるんだ?」

「…今日。総が帰ってくるって言ったら…。時間と場所は後で連絡するって言ってたんだけど…。」

「つくし、それキャンセルだ。俺が連絡しとくから。
すぐ病院行くぞ。」

「えっ?病院?今から?!」

途端につくしはアタフタし始める。

ってことはやっぱりあいつらに唆されたってことか?
まぁいい。
病院に行けば全てが明らかになる。


それが真実なら、どんなに嬉しいだろう。

つくしを信じる気持ちとあいつらを疑う気持ちが今は半々。
つくしを信じてないワケじゃねぇ。
どっちかと言えばあいつらが信用出来ねぇ。

あいつらならつくしに何でも吹き込むだろう。
結果、疑う事を知らねぇつくしは信じちまう。


さぁ嘘か真か。


おっとつくしが準備をしてるうちに連絡しねぇと。
メールでいいよな。
スマホ画面をタップして桜子にメールを送る。


『つくしの相談も集まるって話もナシだ、ナシ!
これから一緒に病院に行ってくる。
まだどうか分かんねぇんだから広めるなよ。』


我ながら素っ気ない文面に苦笑が漏れる。
けど桜子相手にかっこつけてもな。

画面を閉じて再びスマホ画面を操作する。

これでよし…と。

ちょうどよく現れたつくしの手を引き俺は病院へと急いだ。




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嘘か真か 前編
- 2018/04/01(Sun) -

キッチンで忙しなく動く奥さんにそっと近づいた。

「おはよう、つくし。」

「おはよう、総。」

手を頬に伸ばして振り向かせたところにキスを落とす。

「っん、総、危ないから。」

その一言に怒られる前に解放してコーヒーメーカーの前に立ち、コーヒーを入れる。まぁ、怒ったって可愛いだけなんだけどな。

「これもういいのか?」

「うん、お願い。いつもありがとう。」

カウンターに置かれた料理を持ってダイニングテーブルに運び、最後にコーヒーカップを手に取り席に着いた。
そこでいつも通り置かれている新聞を手に取る。

「ねぇ、総。昨日遅かったね?
待ってようと思ってたんだけど、どうしても起きていられなくて寝ちゃったんだ。
ごめんね?」

チラッとこっちを見ながら申し訳なさそうに話してっけど、別にお前は悪くねぇだろ?

「いや、構わねぇよ。俺の方こそメールすればよかったな。ごめんな。」

「ううん。京都はどうだった?寒かったでしょ?」

「まぁ、いつもと変わらずってとこか?お前も一緒なら寒さなんか感じねぇんだろうけどな?」

テーブルに料理を並べるつくしに流し目を送る。
いつもならギャーギャー騒ぎ出すはずなのに、今日はどうやら違うらしい。

いったいどうしたんだ?

家を何日か留守にしたけど、これと言って変わった事なんかなかったよな?
たまにはこんな静かな朝もありか?

どっちにしろ、二人で迎えるこんな朝が堪らなく幸せな気分になるのはつくしのおかげだ。

「総?どうかした?」

つくしの言葉に我に返れば、既に向かいの席に腰を落ち着けていた。

「いや、なんでもねぇ。食べようか。」

「うん。いただきます。」

笑みを浮かべて料理に手を伸ばし始めるつくしを見て、俺も目の前に並んだ料理に少しずつ手をつける。

「やっぱり、お前の料理が一番だな。」

目を丸くして俺をじっと見つめるとつくしはクスクス笑いだす。

「なぁに?そんなしみじみしちゃって。西門のお料理となんて比べ物にもならないよ。」

俺が何を言おうとお前はそう言うよな。ここは黙っとくか。

それにしても…。
さっきからこいつ、なんでいつになく落ち着いてんだ?
ちょこまかと動きまわるのがこいつの専売特許のようなもんだろ?
やっぱなんかおかしくね?

多少の違和感を感じながらも食事を済ませて、つくしの淹れた茶に手を伸ばした時だった。
徐に口を開いたつくしの言葉に俺は驚かされた。

「総、私ね…。妊娠したみたい。」

はっ?
今、こいつ妊娠って言ったか?
俺とつくしの子供?赤ちゃん?

確かに心当たりはありすぎるほどある。今までその言葉を聞かなかった事自体おかしかったのかもしんねぇ。
だが、実際に言葉にされると思考が追いつかねぇ。

いつもとは違うつくしと嬉しいはずの報告。
俺は何の言葉も返せなかった。


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