幸せへの道 9
- 2017/08/12(Sat) -

「総二郎さんの卒業と同時に式を挙げられたらと思っています。」

つくしは緊張した面持ちのまま口を開いた。

「あれからずっと考えていたんです。
総二郎さんの考え、お義父さんお義母さんの考え…。
私の考えも聞いた上でいろいろ考えてくださって、押し付ける訳でもなく私の意見を尊重してくださって…それがすごく嬉しかったんです。
だったら…望んでくださるなら、総二郎さんの言う卒業に合わせて式を挙げるのが一番いいのかな…て。

ただ…。」

つくしはそこで言葉を区切り俺を見た。

「大学に通う以上は出来る限りのことはしたいの。
もしもその時期に結婚をしたら、私は何もしてあげられないかもしれない。
次期家元夫人としても何処まで出来るか」
「言ったろ。今のままのお前でいいって。
一人で頑張んなくていいんだよ。
親父らだってそう言ってただろ?」

前に座る二人に視線を促すとつくしは不安気に交互に二人を見る。

「じゃあ決まりかな。
3月か。忙しくなりそうだ。」

「楽しみですわね。」

初めて出来る娘ってやつが嬉しくて堪らない。
そんな様子で二人は頬を緩めている。
つくしはそんな様子に呆気に取られていた。

「よろしくな、つくし。」

つくしの髪をくしゃっと撫でると我に返ったつくしは二人に向き直った。

「お義父さん、お義母さん。
ありがとうございます。よろしくお願い致します。」

ホッとしたつくしはいつもの笑顔を取り戻していた。
その後の食事はいつもの如く、瞳をキラキラと輝かせコロコロと表情を変えていく。

俺たちはそんなつくしの笑顔につられ、和やかな時を過ごしていた。




それからの俺たちは日々忙しく過ごしていた。

元より親父らは俺たちがこうなることを見越して根回しを始めていたに違いねぇ。それは俺も同じことでコツコツと根回しをしてきてる。

それでも顔合わせや、挨拶回り、式の打ち合わせやら衣装会わせ、やることは次から次へと出てくる。


「つくし、大丈夫か?疲れただろ?」

「大丈夫だよ。総二郎は?
大丈夫?無理してない?」

「平気に決まってんだろ。楽勝。」

「ふふっ。」

移動の車の中でこんな会話を何度も繰り返してる俺らって…。

チラッと運転手に視線を映した。

きっとこいつからしたらただのバカップルにしか見えねぇんだろうな。

「くくっ。」


一人笑う俺をつくしが見上げる。

「大変だけど、一緒に頑張ろうぜ。
で、一緒に幸せになろうな。」

破顔するつくしの肩を抱き寄せた。



忙しい日々の中でのひとつの救い。


それは、これが二人の幸せへの道に繋がっていること。


きっと俺たちは式の直前までこの日々を駆け抜けていくんだ。




fin

次回はオマケのお話です(*`・ω・)ゞ



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コメント
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2017/08/13 18:19  | | #[ 編集] |  ▲ top

-yukikoサマ-
コメントありがとです♪

はい、とりあえずこのお話はこんな結末となりました( *´艸`)
めでたく決まった結婚式は総ちゃんの卒業後♪
西門一門では水面下でいろいろと動いていたものと思われます。ウフ。
そしてここで終わったということは…当然ね!ニヤリ。
そこがどの場面なのかはまだ秘密…ということで(//∇//)

いつもお疲れ様です(*`・ω・)ゞ
暑いし、体調管理しっかりね~!
2017/08/14 22:34  | URL | コメ返信 yukikoサマ #-[ 編集] |  ▲ top


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