小さな幸せ 前編
- 2017/03/25(Sat) -

これまで歩んで来た日々。
それが当たり前だと思ってた。

それはきっと俺だけじゃねぇはず。

俺の周りにいる…英徳に通うようなやつらはきっとみんな同じだろう。

当たり前のように日々を過ごす。
そこにあるはずの幸せに気づかずに。


自分に付随する全ての物は当たり前。
地位、金、名誉…全てが当たり前でそれに感謝なんてしたこともなければ、幸せだと思うこともねぇ。

そもそも幸せを感じたことなんて記憶にもねぇ。

そんな人生だった。


お前に会うまでは…。


強烈な出会いから数年。

いろんなことがあった。
そして少しずつ、牧野つくしを知っていく。


そして…。


つくしが笑う。

ただそれだけで心がポワッと温かくなり、幸せだと感じる自分がいた。


つくしとの全てが俺を幸せへと導いていく。

だから…これからは俺がつくしを幸せへと導くんだ。




何も知らねぇつくしを連れて来たのは数時間前のこと。
目をまんまるくして口をパクパクさせるのはこれまたお約束。
そしてつくしは涙する。


俺を見て瞬きも忘れて食い入るように見つめるつくし。

「くくっ。いい男だろ?つくしちゃんは幸せもんだな?」

いや、ほんとは違う。
俺が幸せもんなんだ。

「おーい、つくしちゃん。戻って来いよ。」

瞳をパチパチさせ、つくしが覚醒する。俺はそんなつくしの頬にキスを落とす。
なんで頬なのか?
そりゃもちろん…。

「ちょっと総!お化粧が…。」

「ん?だから頬にしたんだろ?
あぁ。それとも濃厚なのの方がよかったか?
それはあとで山ほどしてやっから、心配すんなよ。」

ニヤリと笑って瞳を覗くと慌てた様子で、視線をそらす。
でも顔はみるみるうちに赤く染まっていく。

っつーかさ。
俺たち何年付き合ってきたと思ってんだよ?
五年だぜ?
当然、やることやってるワケだろ?
今更俺の軽口に赤くなんなよ?

ま、それが可愛いんだけどな、お前は。

「つくし。綺麗だよ。」

「総も…すごく似合ってる。」

タキシードの俺とウエディングドレスのつくし。

待ちに待った俺たちだけの結婚式だった。



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コメント
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2017/03/25 18:56  | | #[ 編集] |  ▲ top

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2017/03/25 22:34  | | #[ 編集] |  ▲ top

-yukikoサマ-
コメントありがとです♪

総ちゃん頑張ってますよ~♪
その謎は全部後編で…かな(〃ω〃)
小さな幸せ…大きな幸せ…。
でも2人でいられたらいつも幸せよね(笑)

何だか凄いですね~♪
雨降りは残念だったけど…。
そしてそんなラッキーなことが…( ̄□ ̄;)!!
持ってますね♪うふ。
いいお祝いの日になって何よりです。
おめでと~(*≧∀≦*)
2017/03/26 00:43  | URL | コメ返信 yukikoサマ #-[ 編集] |  ▲ top

-plumeriaサマ-
コメントありがとうございます(〃ω〃)

ようこそいらっしゃいました♪
こちらこそご無沙汰してしまってスミマセン…。

お褒めいただき光栄です(*`・ω・)ゞ
うふふ~嬉し♪
ありがとです。

分かります!
Gipも未だにドキドキです(笑)
かなり勇気が要りますよね。
なのでとっても嬉しいです(*≧∇≦)ノ
またお待ちしてますね♪
2017/03/26 00:54  | URL | コメ返信 plumeriaサマ #-[ 編集] |  ▲ top


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