その後の男たち 6
- 2017/07/08(Sat) -


こちらのお話は『それぞれの決断』あきらくんエンドの番外編です♪


お嫌いな方はスルーしてください。
以前同様にこのスタイルで全話アップしていきます。


注意書についてのクレームはスルーさせていただきます。
参照(それぞれの決断 1)

まだお読みになっていない方はこちらからどうぞ(*・∀・)つ
言えない言葉
それぞれの決断 1
あきらくんエンド 13~
詳しくはindexをご覧くださいませ。


私は大丈夫!という方のみお進みくださいませ。
↓ ↓ ↓


Gipskräuter




オマケがあるかも?




何十年振りの再会は互いにとって、悲しく切ないものだったに違いない。
きっと二人で積もる話もあるだろう。

墓の前に立ち涙を流すあいつを見てその場を離れた。
俺は途中にあった休憩スペースに腰を下ろす。

「つくし、ようやく逢えたな。
ずっと逢いたかったんだろ?
よかったな。
けど…ごめんな…。
本当は生きてるうちに逢いたかったよな…。」

ふわりと柔らかな風が吹くそのスペースで俺はつくしと共に歩んできた日々を振り返っていた。


月命日の度に墓の前に座り込み長々とつくしに語りかけては、あるはずのない返事を待ちかねていた。
きっと総二郎も同じに違いない。

時間が経っても一向に姿を見せない総二郎に対しそんな風に思っていた。
しかし辺りは日が暮れはじめ、暖かな陽気は一変し肌寒く感じ始めていた。

急に不安に駆られた俺はつくしの墓に急いだ。

遠目に墓の前にしゃがみこんでいる姿を確認出来たが、それでも俺の不安はまだ消えていない。
つくしを思えばそんなことが出来るわけはない。
けど今の総二郎はどうなんだろうか?

月に一度顔を会わせるようにはなった。
けれどその間まともに言葉なんて交わしたことがない。
まさかバカなことなんてしてないよな…?

墓に近づきようやく胸を撫で下ろした。

立ち去った時と同様に総二郎は泣いていた。
愛おしそうに墓に彫られたつくしの名に手を添えながら…。


学園きってのプレイボーイ
去るものは追わず
13股なんてお手のもの


そんなこいつがただひとりの女のために泣き続けていた。
その姿に胸が締めつけられた。

「総二郎…。
今日はもう帰ろう…。」

俺はそっとその震える肩に手を置いた。
だが総二郎は全く動こうとしない。

仕方ないか…。

携帯を取り出し、電話をかける。
が、その電話が繋がるかどうかも分からない。
俺の知っている番号は昔のもので、変わっていても不思議なことじゃない。
案の定、呼びだし音すら鳴らず、無機質なアナウンスが流れてきた。電話を切りもう一度かけ直し、美作の運転手を呼ぼうとしてその手を止めた。

泣き崩れる総二郎が目に入ったから。

そうだよな…。
こんな姿誰にも見られたくないよな、お前は…。

手を伸ばし、腕を掴んで引き上げる。

「総二郎、また来よう。」

その瞳に俺は写っていない。
虚ろな目は墓石をじっと見つめていた。

「つくしは逃げたりなんかしない。
ここに来ればいつでも逢えるよ。」

墓石に目を向けたままの総二郎を半ば引き摺るような形で俺は歩き出した。
暫く歩いていると総二郎はようやく自分の足で歩き始めた。
けれどその重たい足取りが、つくしと離れたくないことを語っている。

長い時間をかけ車に辿り着き西門の車へと総二郎を乗せ、俺たちは西門へと車を走らせた。

俺はいつもの如く西門に上がり込み広間へと向かった。
総二郎は後ろをとぼとぼと歩いていた。



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コメント
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2017/07/09 19:09  | | #[ 編集] |  ▲ top

-yukikoサマ-
コメントありがとです♪

ぷぷっ。飛び蹴りですか!!
めっちゃやりそうで笑っちゃいました( *´艸`)
総ちゃんずっと1人でしたからね。
やっと逢えたつくしちゃんは目の前にいるけどいない。
でもいないけどいるから離れたくない。
そりゃ涙も出ますよねー。
何故に可愛い総ちゃんがこんなことに……(TДT )

さあ、あきらくん。
もう一頑張りです(o´・∀・)o

ずっと続いてたイベント終わったみたいですね~。
よかったよかった♪
お疲れ様でした(^人^)

今日はめっちゃ暑かった~!!
そちらはどうでした?
落ち着きましたかね?
これから暑くなるし体調崩さないように気を付けてくださいね~(o・ω・)ノ))
2017/07/10 21:05  | URL | コメ返信 yukikoサマ #-[ 編集] |  ▲ top


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