それぞれの決断 28
- 2017/08/29(Tue) -

お嫌いな方はスルーしてください。

注意書についてのクレームはスルーさせていただきます。
参照(それぞれの決断 1)

まだお読みになっていない方はこちらからどうぞ(*・∀・)つ
言えない言葉


このエンドはそれぞれの決断 21からの分岐のお話になります。


やっぱり総ちゃんエンド。

念の為に言っておきますが…長いです…。


私は大丈夫!という方のみお進みくださいませ。
↓ ↓ ↓


Gipskräuter




オマケがあるかも?



頭を上げると二人は顔を見合わせて微笑んでいた。

「総二郎さん?
早く迎えに行ってらっしゃい?
私たちの可愛い娘をちゃんと連れて帰ってらして?
ねぇ、あなた。」

「そうだな。彼女の弾けるような笑顔がまたみたいな。」

「ありがとうございます。
すぐに行って参ります。」

俺を見てうんうんと頷く二人に深く頭を下げて、俺は屋敷を飛び出した。

ただひとり…。
愛する女を迎えに行くために…。



その屋敷のポーチに立ち、扉が開かれるのを待っていた。

「西門様、お待ちしておりました。どうぞお入りくださいませ。」

扉が開き使用人が俺を迎えいれる。

この屋敷のどこかにつくしがいる…。
そう思えば鼓動が早くなっていく。
ここ何年感情を殺して生きてきた。それなのに今の俺にはいろんな感情が沸き上がっている。そしてその大部分はつくしへの想いだった。

使用人に案内されたのは応接室だった。

誰もいないはずなのにこの応接室が温かく感じるのはつくしを想う気持ちのせいか?
それとも暗くジメジメしていた西門を温かな空間に変えたように、つくしがここも変えたのか?

カチャッ

ドアの開く音がし、入口に目を向けるとあきらが入ってきた。

西門に来たときの朗らか顔はそこにはねぇ。
険しい表情を浮かべながらツカツカと歩き、無言のままソファーに腰を下ろした。
それまでどこか手持ち無沙汰で落ち着かず、部屋をウロウロしていた俺もあきらの正面に腰を下ろす。

あきらは昼間とはまるで別人のようだった。

「つくしを迎えに来た。
あいつはどこにいる?ここに来るのか?」

一向に口を開く気配のねぇあきらに言葉を投げ掛けた。

コン、コン

扉を叩く音が部屋に響く。

つくしっ?!

扉に全神経を注いでいた。
この扉の向こうにつくしがいる。

そう考えただけで俺の鼓動は跳ねあがっていた。
つくしに逢えると思っていた俺は、現れた人物に落胆を隠せなかった。

「総二郎くん、久しぶりだね。」

「…御無沙汰しております。」

あきらの親父さんとお袋さんだった。
当然と言えば当然のことなのに、頭の中はつくしのことでいっぱいいっぱいでそんなことすら考えていなかった。

親父さんもあきら同様に険しい表情を浮かべ、お袋さんは俺を睨みつけ黙ったままソファーへと腰を下ろす。

「総二郎くん。ここへ来たということは、覚悟が出来たということかな?」

静まり返った部屋に親父さんの声が響き渡った。

「…はい。つくしを迎えに来ました。
勝手なこととは承知の上です。
それでも私はつくしを連れて帰りたいと思っています。
どうかお許しください。」

この二人がつくしを大事に思っていることは兼ねてから知っている。

それでも俺は…。

頭を下げ続けていた。



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コメント
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2017/08/29 14:37  | | #[ 編集] |  ▲ top

-yukikoサマ-
コメントありがとです♪

あはは…。
そこはやっぱり穏やかにはいきませんよ~(笑)
立場逆転?!( *´艸`)
総ちゃん居場所なし…。ププッ。

山あり谷ありのこの状況をどうやって我が家らしく…??
考えた結果…長期放置(笑)
先は長いのでのんびりお付き合いくださいね~(*´ω`*)
2017/08/30 02:05  | URL | コメ返信 yukikoサマ #-[ 編集] |  ▲ top


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